松嶋菜々子 ドラマスペシャル「誘拐法廷~セブンデイズ~」!
松嶋菜々子主演ドラマスペシャル「誘拐法廷~セブンデイズ~」です。
勝率99.9%を誇る、敏腕弁護士の芽衣子を松嶋菜々子が演じます。
芽衣子は仕事を言い訳に、娘の面倒を母に任せっきりで、夫婦関係は破綻。
警視庁幹部の夫・相澤と離婚協議中でした。
娘の親権を取りたい芽衣子は、今までのことを反省し、娘の真衣と一緒に過ごす時間を大事にしています。
土曜日、芽衣子は真衣の学校で行われた音楽発表会に向かいます。
真衣が歌う姿を、スマホにおさめようとしますが、舞台に真衣の姿がありません。
芽衣子のスマホに謎の人物から「娘の教室に来るように」と連絡が入ります。
急いで真衣の教室に向かいますが誰もいません。
真衣のカバンの中に入っていた携帯が鳴り出します。
真衣の机の中の写真を見ろと言われます。
芽衣子が机を開けると、真衣が監禁されている写真が入っていました。
なんと真衣は誘拐されていました。
誘拐犯は、動揺する芽衣子に真衣のカバンを開けるように指示します。
カバンの中には、100万円が入っていました。
誘拐犯は「国光事件」の犯人として逮捕されている男を、無罪にするように依頼します。
明後日の月曜日から裁判が始まる事件です。
警察に通報すれば真衣の命はないと脅されます。
電話越しから真衣の助けを呼ぶ声が聞こえます。
今日から7日間。
真衣を救いたければ、どんな汚い手を使ってでも無罪を勝ち取るように!
それが犯人の要求でした。
芽衣子は、真衣を救うため、必死になって動き出します。
国光事件は、有香という女子大生が命を奪われた事件でした。
容疑者は国光という男、性犯罪の前科がある男です。
国光は限りなくクロに近い男でした。
けれど、凶器は見つかっていません。
被害者の有香は、雑貨のデザインをしておりネットを中心に人気を集めていました。
国光は無罪を主張しており、有香の体内から国光のものは見つかっていません。
国光事件を担当したのは、芽衣子の夫で警視庁幹部の相澤であることもわかります。
翌日、芽衣子は国光の国選弁護人である宇津井を訪ね、弁護人を変わってほしいと申し出ます。
けれど、宇津井は一緒に弁護することを提案します。
芽衣子はこの要望を聞き入れ二人で弁護人をすることになります。
芽衣子は宇津井を連れ、法医学者・真壁に会いに行き、有香の鑑定を依頼します。
犯人は、秩序型と無秩序型の混合タイプで、二重人格、もしくは共犯がいるかもしれないという結果でした。
被害女性・有香の部屋に向かった芽衣子と宇津井。
有香の部屋には特殊なカギが取り付けられていました。
鍵屋を呼びますが開けられません。
芽衣子はカギを壊して、有香の部屋に入ります。
有香はソファーで命を奪われました。
しかし、玄関には頑丈なカギがされおり、国光が鍵を壊すことはできません。
二人は顔見知りだったのではないかと芽衣子は推測します。
さらに、有香の部屋から、年配男性と親しげに映る写真を発見します。
芽衣子たちは、有香の母親を訪ねます。
有香の母親が、誕生日に赤い車を買ってあげたことがわかりますが、車の行方はわからなくなっていました。
芽衣子は、有香の男性関係と車の行方を調べます。
翌日、芽衣子は国光本人に会いに行きます。
国光は、「自分はやっていない。助けてくれ」と話します。
一回目の裁判が始まります。
優香の部屋には専門家でも簡単に開けることができないカギがつけられていたこと。
法医学者の顔見知りの犯人である可能性が高いという証言。
さらに、丁寧な証拠隠滅がされていたこと。
これらから、この事件の犯人は検察側の主張とは異なり、別の人物であると主張します。
犯人から真衣の咳がひどく呼吸困難を起こしているという連絡が入ります。
芽衣子は指定する場所に薬を持っていきます。
娘のためならどんなことだってするという芽衣子。
宇津井は、芽衣子の気持ちに動かされ、誘拐犯を探すことに協力します。
判決まであと4日。
芽衣子は証人に法廷で証言させ、国光の無罪を主張します。
有香にバンドマンで「ウルフ」というニックネームの彼氏がいたことが判明します。
芽衣子はウフルの居場所を突き止め、有香との関係を聞きますが、
「ピアス野郎と出会うまで付き合っていた」との証言が得られます。
優香のパソコンにから、ピアスをしたと男と写っている写真を見つけます。
やがて、ピアスの男性が赤池という人物で、薬物依存症で病院に入院していることが判明します。
病院のスタッフによって赤池が連れてこられます。
赤池は、有香は自分の全てだったと話します。
そして興奮して錯乱状態に陥ります。
芽衣子は赤池の「誰が有香の命を奪ったのか知っている」という、メモを見つけます。
芽衣子は、再び赤池に接触し、法廷で証言をしてほしいと訴えます。
赤池はこの申し出を受け入れ、証言することを約束します。
被告人の尋問が始まります。
検察官は、被害者と面識があったという証人のの出廷を申し出ます。
証人は、被告人の務所仲間です。
被告人は有香のことを知っていたかという質問に対し、証人は「知っていた」と証言します。
国光は、薬の売人をしており、事件があった時、有香のところに集金に行くと話していました。
この証言を元に、国光が有罪になる可能性が高くなります。
裁判後、国光は芽衣子に、有香のアパートに金の取り立てに行き、有香に迫ったが拒否されたため、命を奪ったと言い放ちます。
頭を抱える芽衣子です。
芽衣子宛てに小包が届きます。
中を開けると、切断された子供の手の模型が入っていました。
「明日は本物を送る」というメモが同封されており、芽衣子は泣き崩れます。
やがて、廃棄場から有香の車が見つかります。
さらに、赤池がつけていたと思われるピアスが車内から見つかります。
芽衣子は赤池の入院している病院に向いますが、家族に引き取られ退院していました。
病院側は何かを隠しているようです。
帰宅した芽衣子の自宅が荒らされており、赤池から渡されたメモがなくなっています。
そして何者かが芽衣子の部屋に侵入し、芽衣子は気を失います。
芽衣子が目を覚ますと、机に縛られ、部屋には火が放たれていました。
煙で意識が朦朧とする芽衣子。
そこに、夫の相澤が現れ、芽衣子を救出します。
相澤から衆議院議員の富樫が赤池の父親であることを知らされます。
警察も赤池を調べましたが、証拠が見つかっていません。
芽衣子は、相澤に真衣が誘拐されたことを打ち明けます。
一方、宇津井は、芽衣子の部屋から入手した赤池のメモを富樫に見せ金品を要求します。
富樫は事件の日のことを話し始めます。
あの日、ドラックでハイになった赤池は、すでに亡くなっている有香を車に乗せて帰ってきた。
富樫は証拠を隠滅し、遺体を捨てたといいます。
最終弁論の日を迎えます。
芽衣子は、
事件の日、有香は自ら犯人を受け入れたところから、おそらく有香の恋人であった赤池が犯人であろう。
この事件の犯人は、無秩序型と秩序型の両方を持っている。
また、凶器は見つかっておらず、国光が犯人だと断定できるものがない。
もし怒りに支配されて、本当の犯人を見失っているかもしれない。
冤罪は取り返しがつかない。
勇気を持って冷静な判断をしてほしいと、裁判官に訴えます。
すると、そこに宇津井が遅れて裁判所に入ってきます。
そして、ICレコーダーを取り出した。
そこには、富樫と取り引きをした夜の録音データが入っていました。
そして判決が下され、国光の無罪が確定します。
最後、国光は、有香の命を奪ったのは自分、赤池は寝ていただけだと、芽衣子に耳打ちします。
やがて、真衣は開放され芽衣子と再会することができます。
数日後。
釈放された国光はとある倉庫に呼ばれます。
何者かに襲われ、倉庫に縛り付けられます。
「国光に無期懲役はもったいない、火炙りが妥当だ」
という手紙が置かれています。
そして何者かが現れ、火をつけられ、国光は焼死します。
後日、有香の母を芽衣子は訪ねます。
有香は、芽衣子の娘・真衣が誘拐され無事に帰ってきたことを知っていました。
真衣のことは一切公にはされていません。
真衣の誘拐、国松の処刑、すべての犯人は有香の母親でした。
そして、有香の母は、警察に連行されます。
連行される有香の母に、芽衣子は、弁護が必要になるから言ってほしいと伝えます。
有香の母は笑みを浮かべ去っていきます。
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