深田恭子 映画「偉大なる、しゅららぼん」!

2019年8月13日

深田恭子の映画「偉大なる、しゅららぼん」です。

深田恭子は、不思議な力を継承してきた一族、日出本家の長女・清子を演じます。
人の心を読める特殊な力を持っています。

琵琶湖のほとりに1300年も前から代々住んでいる日出(ひので)家と棗(なつめ)家は、不思議な力を持っている一族でした。
日出家は他人の精神を操ることができ、棗家は他人の肉体と時を操ることができます。
涼介は日出家の分家の生まれですが、能力の修行のため、高校からは本家に住み込むことになります。
本家は城に居を構えています。

初めて本家を訪れる涼介は、本家の船頭の源治郎から当主のことや他の本家の人間のことを聞き、驚きます。

現当主の長男である淡十郎は跡取り息子で、涼介も彼と同じ高校に通うことになります。
淡十郎は何もかもが特別仕様で、真っ赤な学ランを着ているのは淡十郎と涼介だけです。
同じクラスには、棗家の長男・広海もいました。

長年対立してきた家系ゆえに、学校でも淡十郎と広海は対立します。

涼介は、一族の女性・濤子から修行を受けます。
それに合わせて、能力者一族は生まれたときと10歳・15歳の時に琵琶湖の竹生島で御神水を飲む習わしがあり、一人前の能力者になるために儀式を行います。

一方、淡十郎は学校の校長の娘である速水沙月に恋をしますが、彼女は広海に恋をしており、淡い片思いは一瞬で打ち砕かれます。

ライバルの広海に初恋で敗れた淡十郎は、棗家を訪ね、
「能力が使えないところに出ていこう」と持ち掛けます。
家を継ぐつもりはなく、自分で未来を切り開くという淡十郎の姿に涼介は感動を覚えるが、
これを淡十郎の姉・清子に話すと「親父が許すはずがない」と一蹴されます。

清子は強力な能力者で、他人の心を読む力を持っています。
15歳で御神水を飲んだ後、10年も引きこもっているのは他人の感情を知りすぎ、傷ついたためでした。

そんな時、校長の速水が日出家を訪ねてきます。
速水は元々この城主の家系でしたが、財政難で日出家に売った経緯がありました。

当主は能力を使って校長を思い通りに操ろうとしますが、能力が効かないどころか反対に身体を石のようにされてしまいます。
速水は次々と能力を使い、元に戻してほしければ日出家は城を明け渡せと条件を出します。
速水は棗家でも当主を石のようにし、同じく出ていくように言い渡します。

対立していた両家は、新たな敵を前に団結します。
涼介と広海は、偶然同時に力を発動してしまい、その時今まで聞いたことがないようなとんでもない騒音が響きます。

それは、日出が能力を使う時に出るという「しゅららら」という音と、棗が能力を使う時に出る「ぼぼぼぼん」という音が合わさったものでした。
その場にいた能力者全員が騒音に耳をふさぎますが、淡十郎にはなんの影響もありません。
なんと、淡十郎は御神水を飲んでいませんでした。

すさまじい騒音は、清子が言うには龍を呼び出してしまったということでした。
二人はもう一度同時に力を発動させて龍を呼び、竹生島まである物を取りに行くように言われます。

清子の言う通り動き、竹生島の底から水を汲み、それを淡十郎に飲ませます。
御神水を飲んだ淡十郎は力を獲得します。

いよいよ城の明け渡し、清子が一瞬の隙をついて速水を眠らせることに成功します。
けれど、黒幕は速水ではありませんでした。

速水は誰かに操られていました。
すぐさま周りを見渡し、物陰にいた船頭の源治郎を見つけます。
源治郎こそ真の黒幕でした。
彼は八郎潟出身で、湖の力を持つ人物でした。
先日の儀式の日、淡十郎が飲まなかった御神水を源治郎が飲んでいました。
そして、忘れ去られていた記憶と共に能力が戻り、復讐のために動き始めます。

だが、源治郎は龍の怒りを買い、消されてしまいます。

石のように固まった人々は戻らないままです。
広海は、棗の存在と引き換えに時間を戻すことを決意します。
棗が力を発動すると、一瞬の間に桜の季節に戻ります。

新学期、転校生が紹介され、現れたのは消えたはずの棗広海でした。

偉大なる、しゅららぼん(予告編)