新垣結衣 映画「BALLAD 名もなき恋のうた」!

新垣結衣の映画「BALLAD 名もなき恋のうた」です。

新垣結衣が戦国時代の姫君を演じています。

戦国時代の天正二年(1574年)、命を懸けて春日の国の姫君「廉」を守り続け、その強さから「鬼の井尻」の異名を取る「井尻又兵衛」という一人の侍がいました。
内心では好意を持ちあっていますが、身分の違いから本心を明かさない廉姫と又兵衛です。

ある戦の最中、敵兵から銃で狙われる又兵衛が映ります。
確実に射殺される距離でしたが、敵兵は不意に現れた一人の不思議な少年に押されて狙いを外してしまいます。
その少年は、未来(現代)から来た「川上真一」でした。
真一と又兵衛は一緒に過ごす中、徐々に絆を深めていきます。

一方、春日の国では難題が持ち上がっていました。
廉姫の美しさに目をとめた強国の冷酷な藩主・大倉井高虎が婚儀を申し入れてきました。
泣く泣く受け入れる弱小国の春日藩主です。

そんな中、行方知らずとなった息子を探していた真一の両親である美佐子と暁も、現代の大きなクヌギの木の下で見付けた真一の手紙をきっかけに、マイカーごと又兵衛のいる時代へとタイムスリップしてきます。

すれ違ってばかりだった又兵衛と廉姫は、仲を取り持ちたい真一の努力で自分の気持ちに素直になり始めます。
廉姫の父の春日藩主も、美佐子と暁から戦国の国々がいずれ無くなると聞き、愛する姫を悪名高い高虎に嫁がせる婚儀を中止しました。

高虎は怒り狂い、2万の軍勢を引き連れて侵攻して来ます。
わずか500人の兵力で城を守る又兵衛たちです。
あわや全滅かと思われた時、川上一家を乗せたマイカーが戦場に乗り込んで来ました。

見たこともない乗り物に怯える敵兵を掻き分けて、又兵衛たちを高虎の陣営に誘導する川上一家。
高虎に一騎打ちで挑んだ又兵衛は見事に勝利します。
首を取らないでくれと頼む真一の願いを聞いて、髷を切るだけで勝利宣言する又兵衛です。

城に凱旋しようとした又兵衛の胸を、何処からともなく現れた銃弾が貫きます。
真一の出現で狂っていた運命が元に戻り、又兵衛の寿命が尽きてしまう瞬間です。

廉姫の腕の中で笑顔で息を引き取る又兵衛。
気丈に耐えて、川上一家に別れを告げる廉姫が映ります。

現代に戻った真一たちは、春日城の城跡に立つ古い小さな石碑を見つけます。

それは、廉姫が未来に向けて残した川上一家への感謝のメッセージでした。