浜辺美波 映画「もしも徳川家康が総理大臣になったら」!
浜辺美波の映画「もしも徳川家康が総理大臣になったら」です。
時は2020年。
世界中でコロナウィルスが猛威を振るう中、日本では首相官邸でクラスターが発生します。
あろうことか、総理大臣が急死してしまいました。
国のトップが不在のまま、このパンデミックを脱することは困難です。
国民の不安は増幅し、パニック寸前となっていました。
そこで政府が最終手段として実行したのが、AIホログラムにより歴史上の偉人たちを復活させ、最強内閣をつくるというプロジェクトでした。
総理大臣には、あの265年続いた江戸幕府の創設者・徳川家康が君臨。
そして、次々と10名の日本史における大スターたちが蘇ります。
各々のプログラムには、それぞれのプロフィールや業績はインプットされつつ、過去の因縁は取り除かれるという、まさに現代の政治を行うために作られたドリームチーム内閣でした。
内閣官房長官・坂本龍馬は、現代で己が人気があることに驚くも、内閣と国民の間に立ち交渉ごとを進めていきます。
テレビ局の新人記者・西村理沙は、今回のドリーム内閣の取材を命じられ現場に向かいますが、アナウンサー志望の理沙は、まったく乗り気ではありません。
最後の質疑応答で、先輩に無理やり手を上げさせられた理沙は、坂本龍馬に「ぜよ。って何ですか?」と質問し、その場を凍りつかせました。
これをきっかけに、理沙は政府のスポークマンである坂本龍馬に近付くことになります。
龍馬もどこか理沙には遠慮がありません。
まず、政府が出したコロナ対策は、都市封鎖でした。
今日から1カ月のロックダウン。
早急なうえ長期に渡るロックダウン宣言に、国民は不満を言い出します。
動き出したのは、「鳴かぬなら鳴かせてみせようホトトギス」の豊臣秀吉。
財務大臣に就任した秀吉は、10日以内に国民全員に一律50万円の太閤給付金を支給すると宣言。
「一体どうやって!」と詰め寄るマスコミに「知らん!あとは部下に任す。トップは責任をとるだけじゃ」。
驚異の人たらしを持って、石田三成はじめ現代の財務省局員の士気を高めました。
ロックダウンの取り締まりを新選組が行うなか、厚生労働大臣の徳川綱吉は、緒方洪庵による国産ワクチンの開発を進めます。
そして、金の亡者である外務大臣・足利義満は、得意の外交手腕を活かし、世界中に日本のワクチンを売り出します。
ホームステイで遅れてしまう教育に乗り出したのは、世界最古の女流作家、文部科学大臣・紫式部。リモートによる『源氏物語』授業は大注目に。
「勉強いつやるの?いまでしょ!」。
早急とされた法改正にあたったのは、法務大臣・聖徳太子。
一度に10人の声を聞き分け、記者の質問にもスピーディーに答えていきます。
政府のイメージアップには、鎌倉幕府を守った尼将軍、北条政子。
総務大臣として、テレビ番組『政子の部屋』を立ち上げ、国民に広く政策を伝えていきました。
ロックダウン明けの対策として、職を失った者のために農業の見直し、拡大に力を入れていた農林水産大臣・徳川吉宗は、さらに大農場を建設し「享保の改革2.0」を打ち出します。
これまでの政策の資金集めには、経済産業大臣に就任した、史上最強にして最凶の革命家・織田信長が力を発揮します。
財界の企業トップたちを集め、凄みの聞いた演説と、情に訴える演出で、見事資金調達に成功。さらに、バーチャル世界での商い、令和版「楽市楽座」は、若い者を中心に盛り上がりをみせます。
いまや国民は、ドリーム内閣に夢中です。
アイドル並みの人気は、推し大臣の追っかけ、ファンクラブもできるほど。
内閣の支持率は85%となっていました。
そんな日本国民の姿に危機感を抱く者がいました。坂本龍馬です。
「おまんら、目を覚ませぇ。このままでいいのか日本。他人に期待する前に、自分に期待する時じゃろ。自分で動かんと、何も変わらんぜよ」。
龍馬の言葉は、熱狂の渦の中にいる国民の耳には届きませんでした。
10カ月後。徳川内閣は、継続をかけ解散選挙へと乗り出します。
コロナ禍の実績がある徳川家康派か、大胆な政策と圧倒的なカリスマ性で女性人気爆発の織田信長派か。
そんな中、家康は記者である理沙を呼び出します。
坂本龍馬が、正直者として理沙を気に入っているのは知っていました。
家康は理沙に、自分たちのプログラミングに隠された暗号を探してほしいとお願いします。日本が間違った方向へ向かう前に、突き止める必要があります。
「総理はどのような世を望んでいますか?」理沙の質問に、家康は答えます。
「変わらぬ安寧の世。穏やかであり平和であることだ」。
家康を信じた理沙は、暗号解読に乗り出します。
トランプのキングと夢を食べるバクの絵にたどり着いた理沙は、閣僚の中で野望を抱く人物、帝に変わりこの国の王になろうとした織田信長がキングであると推測。
信長が再び天下統一の意を目覚めさせた時、内閣のプログラムはバグり消滅。
国民も恐怖で支配される世になってしまうかもしれない。
一方、信長はクラファンで再建された古城にて、「敦盛」を舞っていました。
「人間50年、天下の内をくらぶれば~、夢幻の~如くなり~」。
その時です。信長が一瞬にして消滅。
奇しくも最期の舞となりました。
キングは信長ではなかったのです。
「敵は本陣にあり!」。
秀吉は、国民に信長様が消滅したのは家康のせいだと煽り、次の総裁選挙に出馬することを宣言します。
理沙はもう一度暗号を解読。
トランプのキングは、スペードのキングです。
絵柄のモデルは、古代イスラエル王国第二代の王「ダビデ王」です。
初代がサウル王、2代目がダビデ王、3代目はソロモン王。
戦国の天下統一にたとえるなら、サウル王が織田信長、ダビデ王に豊臣秀吉、ソロモン王に徳川家康が当てはめられないだろうか。
実は、この偉人内閣は中止されるはずでした。
過去の因縁が影響を及ぼさないようプログラムされたはずが、秀吉にだけは作動しなかったのです。しかし、開発者の死で欠陥があるまま実行へと移されました。
始めから秀吉は、現役の官僚である御子柴と手を組み、信長の人気を利用し国民を味方につけ、絶頂のところで暗殺し、信長の敵討ちと称し、自らこの国のトップになることが狙いだったのです。
そのことを知った家康は、秀吉にやめるよう迫ります。
しかし、開き直った秀吉は、プログラムの鍵である閣僚バッジに家康を閉じ込め、檻に閉じ込めてしまいます。
そして、見せしめに綱吉を犬の姿に変身させ、他の偉人たちにも、反対する者は消滅させると脅します。
諦めきれない坂本龍馬は、理沙の協力のもと、家康奪還へと乗り出します。
サポートするのは、新選組です。
就任式までに急がなくてはなりません。
ド派手な就任式の準備が整いました。
会場には熱狂する織田派国民。
大型スクリーンには、秀吉のテーマ曲が鳴り響き、偉人内閣の面々が入場してきます。
秀吉の公約が世界配信され始めました。
その時です。映像が乱れ、家康と秀吉の口論の様子が映し出されました。
秀吉が家康を消した時の現場の映像です。
ここですべての悪事が公になった秀吉でしたが、己の意見を国民にぶつけます。
「この時代の民は、自分のことばかりで国のことなど誰も考えておらん。戦する軍もない」
「この国の指針を決めるのに、民に任せたとて能無しばかりじゃ。強いリーダーが必要なのじゃ!」
その説得力のある演説に場が静まり返る中、捕えられていたはずの徳川家康が帰ってきました。
「確かに秀吉殿の言うことも一理ある。しかし、私は民たちを信じたい」。
現代の日本政治に失望しているのは家康も同じでした。
見せかけの平和の世に胡坐をかき、あまりにも人任せにしすぎる国民たち。
その中で、政治のいい加減さ、情報を鵜吞みにし簡単に踊らされている風潮、己の意思を失くした国民は流行病よりもたちが悪いと言います。
「立ち上がれと言っている訳ではない。以前、龍馬が言っていた。自分に期待せよと」「これまで続く歴史の中で我々が守り続けてきた日本を、現代の民に返したい」「大政奉還じゃ。より良き未来をつくれ!」。
会場は割れんばかりの大歓声に包まれます。吉もまた満足げに微笑み、姿を消しました。
「日本の夜明けぜよ。お前たちは正しく伝えよ」龍馬は理沙にそう言い残し去っていきました。
偉人内閣は解散。
すべてのプログラムが停止され、偉人たちは消えてなくなりました。
しかし、国民の心には彼らの願いが確かに残ったようでした。
選挙当日。投票率は70%に達し、国民はひとりひとり、自分の意思を託す代表を選ぼうとしていました。もう他人ごとではないのです。
アナウンサー部への異動の話を断った理沙は、政治部記者として選挙の動向を伝えていました。
情報番組『ズバっと!』では、MCの島川がリポーターの理沙を呼んでいます。
「西村記者、リポートをお願いします」理沙は、家康と話した皇居が見えるビルの屋上にいました。
「家康総理が信じると言ったように、ひとりひとりが考える成熟した日本人へならなければなりません」「過去の偉人に救われてきたように、今度は私たちが未来につなぐために」。
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