長澤まさみ 映画「グッドモーニングショー」!

2024年2月15日

長澤まさみの話題です。

長澤まさみ出演の映画「グッドモーニングショー」です。

朝7時からの2時間のワイド番組「グッドモーニングショー」の
メインキャスター澄田真吾の朝は早く、起床は深夜3時です。

その日も、テレビ局まで早朝タクシーで向かいます。
突然、携帯の電話が鳴ります。

同僚の女子アナ、小川圭子からです。
「はい、澄田です。圭子ちゃん、おはよう。」
「澄田さん、おはようございます。」 

左を見ると、タクシーが並走していました。
圭子が乗っています。
「澄田さん、こないだは凄かったです。」 

「え、何が?」
「私は信じてますからね」 
「俺、酔いつぶれたけど、何もなかったよね。」

「今日、発表しちゃいましょうか?」 
「ちょっと待って、後で話し合おう、ね?」

そんなやりとりで映画は始まります。

キャスター澄田を中井貴一、
アナウンサー小川圭子を長澤まさみが演じています。

テレビ局に到着します。
番組開始に向けてあわただしく準備が進んでいます。

番組スタッフが今日の視聴者投票について、
その場にいる全員に質問します。

「別れた恋人からもらったプレゼント。捨てる?とっておく?」 
ほとんど全員が捨てるに手を上げました。

圭子もやってきて、澄田に耳打ちします。
「私は捨てませんよ。」
あやしい雰囲気です。

澄田は同期のプロデューサー石山に呼ばれます。
番組が打ち切りになる、そう告げられます。

朝6時、本番1時間前、
澄田は化粧室に入り、
淡いピンクのスーツに着替え、
自分で化粧をします。

そこに圭子が入ってきます。
赤いノースリーブのワンピースです。
横に座り、間を詰めてきます。
「どうやって発表しましょうか?私達のこと」

そこに、ADが黒いスーツをもってやってきました。
「立てこもり事件が発生しました。
被害者がいるかもしれないので、これに着替えてください」 

このあと、澄田は立てこもり事件に巻き込まれていきます。

その頃、番組スタッフが立てこもり現場に到着し、
カメラのセッティングをはじめます。

「よし、現場から絵きた。トップは立てこもり犯で行く。」

現場で番組スタッフは警察特殊班の警部補から声をかけられます。
「犯人がそちらの澄田アナウンサーを要求している。」 
驚きの展開です。

さて7時、いよいよ本番です。

澄田は、
「品川で立てこもり事件が起こりました。
まずはその事件の続報からです。」 

事件を伝えますが、情報が少なく、
まずは、政治家の贈収賄報道になります。

「ええ、現場で動きがありましたら、続報をお届けします。
次は政治家の贈収賄事件です。」
「いや、悪いことはできませんね」
「ええ、嘘は必ずばれます。」
「確かにね。嘘はよくない」
「嘘をつくとバレちゃいますもんね。」 

「圭子さんも嘘をつかれたんですか?」
「はい。私も嘘をつかれたと言うか、隠し事をしていて、実は」
「CMです。」
圭子が告白しそうになるのを必死に止める澄田です。

警察からの情報で、
犯人が澄田を要求していることがわかります。

「どうして?」
「分からんが、これは、うちだけがのスクープだ。
行って犯人にインタビューしてこい。」 

その時、圭子が、
「重大な発表と言えば、私からもあります。私の重大発表というのは」 
焦った澄田はカメラ前に滑り込みます。
「えー代わりに私から重大発表があります。
今から、私、澄田が中継に出ることになりました。
圭子くん、三木さん、後はよろしくお願いします。」

バイクで現場に向かう澄田です。

スタジオでは、圭子と三木アナが解説をはじめます。
「犯人の要求が判明しました。
要求は、当番組のキャスター澄田アナウンサーを連れて来いというものです。」

澄田は現場に到着します。

「現場の澄田です。
立てこもり現場近くにいます。
あ、今、動きがあったようです。
女性の1人が解放されました。」

澄田はレポートを開始します。

警視庁の黒岩が澄田には協力を要請します。

犯人が乗ってきた自転車の防犯登録番号で名前が判明します。
ニシタニソウタ28歳です。

番組スタッフは物陰からディレクターに電話します。
「犯人の名前はニシタニソウタ28歳です。漢字は分かりません。
警察が澄田さんにそう言うのが聞こえました。」

圭子は、
立てこもり犯の名前を他社にさきがけて報道します。

犯人は銃で武装し、盗んだ爆弾を携行してます。

澄田は、防弾チョッキと、耐爆スーツを着て犯人を説得することになります。
警察からは、
犯人と約束しない。犯人を信じない。そして犯人を刺激しない。
そう指示されます。

いよいよ、カフェに近づいていきます。
澄田は先ほどの3ないを復唱しています。
「約束しない、信じない、刺激しない」

やっとの思いでカフェ玄関に到着しました。
「警察です。澄田さんを連れてきました」

犯人は人質をとり、店員を猟銃で脅しています。

「動くな。澄田? 何で顔隠してるの、顔見せて」
澄田の顔を確かめます。

犯人の西谷は、澄田に銃を突き付けて謝るように言います。

「くだらない放送して、ごめんなさいって、視聴者の皆さんに対して、謝って。」
「はい、すいません。謝ります。」

事件現場のカフェが2年前に火災に遭っていると言う情報がわかります。
そして、犯人はこのカフェで働いていました。

「あなた、このカフェで働いていたそうですね。
そして、2年前に、このカフェで火事が起きた。
あなた、私じゃなくて、この店に何か言いたいことがあるんじゃないですか?」 

西谷が語り始めます。
「確かに、この店で働いていたし、
火事のあった日も働いていた。
残業はきつかった。なのに残業手当は出ない。
サービス残業だ。
お前のようなヤツは、
ここ以外雇ってもらえないとすぐ首をチラつかせやがる。」
店への恨みからの犯行でした。

警察も手をこまねいているわけではありません。
裏口にSWAT部隊が突入待機をしています。

「黒岩さん、いつでも行けます」
「合図があるまで待て」

西谷は話を続けます。
「あの火事の時も、
店長が自分で吸っていたタバコの不始末で火事を起こしたくせに、
俺のせいにして、クビにしやがった。」

突然、犯人が発砲します。
「澄田さん、俺は、アンタに調べてくれと、頭を下げて何度も頼んだのを、覚えてないのか?」
「え? お願いされた?」
「一緒にいたアンタの女に聞いてみろよ。」

スタジオでは、圭子が思い出しました。
「あ、あの時かも」 

雨の日のこと。
テレビ局前で、黒いパーカーのフードを着た西谷が、
澄田と圭子が出てくるのを待っていました。

「お願いします。澄田さん。読んでください。調べてください。」
必死にお願いする西谷を無視して、
澄田はさっさとタクシーに乗り込んでしまいました。

西谷は自分の喉元に銃口を突きつけます。
「もういいや。」
自殺しようとします。

澄田も説得します。
「君が死んだら、皆悲しむ。」
「誰が?」 
西谷の決意は変わりません。

スタジオでは、
圭子が「これで、澄田さんたち、助けられないかな?」
とモニターを見上げて言います。

圭子が視聴者に向けて放送します。
「ここで視聴者投票を変えようと思います。
犯人は命をとっておく? それとも捨てる? 
どちらがいいでしょうか?」

放送を知って、西谷は、
「お前らバカか。こんな俺なんて、
皆、死んだ方がマシと思ってるに違いないだろ!」

視聴者の投票の集計が出ました。
結果は、
命をとっておく?31%、捨てる?が69%でした。

思わずディレクターがつぶやきます。
「皆、犯人が死ぬとこが見たいんだ。」 

「警察から投票結果を公表するなと連絡がきた。流すな!」 
「もちろんです。こんな結果流せません。」 

澄田にも結果は伝えられます。
西谷は察します。
「結果出たんだろ。言えよ」 

プロデューサーが独断で結果を書き換えます。
結果が放送されます。
「とっておく?」61%「捨てる?」39%です。

西谷がひるんだすきに、
SWAT部隊が銃を取り上げました。
連行されていく西谷が映ります。

澄田は取り返したマイクでリポートします。
「現場では犯人が逮捕され、人質も全員解放されました。
私の女性問題については明日、必ず報告します。
それでは、現場から澄田真吾がお送りしました。
スタジオにお返しします。」

三木アナは、
「澄田アナありがとうございました。明日は『澄田真吾は事件と女性関係を語る』をお送りします。」と締めくくり、番組は無事終了しました。

こうして澄田キャスターの最悪の1日は終わりました。

三木アナには報道部から、
そして圭子には、なぜかバラエティー番組からの誘いがあります。