吉高由里子 ドラマ「光る君へ」第20話「望みの先に」!

吉高由里子のドラマ「光る君へ」第20話「望みの先に」です。

花山院の牛車とはまさか思わなかった伊周とその弟・隆家は矢を射かけたあと、すぐさまその場を立ち去りました。
しかしその報は内裏へともたらされ、犯人が伊周と隆家だということも一条天皇の耳に入ってしまいます。
しかも伊周は自身が熱を上げている藤原光子のもとに花山院が通っていると考えていましたが、実際に花山院が通っていたのは、藤原光子の妹「藤原儼子」でした。

伊周の勘違いでしたが、そんなことは一条天皇に関係がありません。
花山院に矢を射掛けたばかりか、その従者2名が命を落とすという大事件に発展しています。
一条天皇は自分に対する謀反だと怒りをあらわにして、中宮・藤原定子にも身内の者に一切会わないよう命じました。

のちに「長徳の変」と呼ばれるこの出来事が起きているとき、まひろの父・為時は淡路国の国司・淡路守に任命されます。
まひろをはじめ、弟・惟規、いとは、数年ぶりに役職を賜った為時を祝福します。

祝いの席に為時の友人・宣孝を呼び、まひろは誠実で真面目な父に再びめぐった好機を喜び、その気持ちを宣孝に語ります。
そんなまひろに対し、宣孝は「お前の父は真面目なだけではない」と返すと、若かりし頃に船に忍び込み宋へ渡ろうとしたことを話しました。

そこで越前国に宋人の一団が訪れていることを思い出したまひろは、学問への情熱を持ち、宋の言葉を理解する父こそ越前守が適任だと考えます。
すでに越前守は決定していましたが、その後も任地が変わることもあると宣孝から聞いたまひろは、父の名で右大臣・道長に申し文をしたためました。

道長の方は、書かれた漢文の筆跡を見て差出人がまひろだと気付きます。
そして道長は申し文を一条天皇に見せ、宋の言葉を理解する為時を越前守に推挙します。
かねてより越前守に任じられた者の能力に不信感を抱いていた道長にとっては渡りに船でした。

こうしてまひろの願った通り為時は越前守となりましたが、あまりに幸運が続いたため為時はまひろと道長の関係について、ついにまひろ本人に問いかけます。

そして道長の土御門邸では、共に暮らす姉・藤原詮子を呪詛する札が見つかっていました。
詮子は伊周と隆家が呪詛したのだと大激怒します。
道長の正妻・源倫子は内密にして事態は自分が預かると言いましたが、どういうわけか検非違使や、その長官・藤原実資の知るところとなってしまいます。
伊周と隆家には花山院の件に詮子の呪詛まで加わり、罪は重くなるばかりでした。

中宮・定子の一条天皇への執り成しも甲斐なく、伊周は太宰府の太宰権帥へ、隆家は出雲国の出雲権守への流刑が決定します。

兄達の不祥事によって、宮中から退き二条邸に戻っていた定子を心配したききょうは、まひろを伴い二条邸に潜入します。
しかし、二条邸に籠もる伊周と隆家を捕まえようと突入してきた実資らの前で、定子は髪を切り落としてしまいます。

女性が長い髪を切るのは、俗世を離れ仏門に入ることを意味しました。
定子の強い覚悟に周囲は驚きます。