土屋太鳳 ドラマ「海に眠るダイヤモンド」第9話・最終回!

土屋太鳳のドラマ「海に眠るダイヤモンド」第9話・最終回です。

1965年3月。
池谷は鉄平に「信じていいんですか?」と問いかけます。
鉄平は誠の通院でリナに付き添っていましたが、島民の間では2人の仲を疑う声が高まっていました。

実は鉄平は、進平の亡くなった妻・栄子の死亡届が出されていなかったことから、リナを栄子、誠を栄子の子供として出生届を提出します。
鉄平は朝子に、夜に話があると呼び出します。
しかしそれっきり、鉄平は姿を現しませんでした。

玲央はいづみから、鉄平が戻ってこなかった当時の話を聞きます。
玲央たちは百合子と賢将の息子・古賀に会うことにします。
鉄平の日記を朝子に渡したのは、古賀だと判明しました。
そして百合子は20年近く前に、病気で亡くなったとのことがわかります。

玲央は古賀から、鉄平の日記がもう1冊あったことを聞かされます。
日記を取りに行ったのは澤田。
澤田の正体は、荒木誠。
進平とリナの子供だと分かります。

鉄平がいなくなった日。
リナを追っていたヤクザは小鉄が殺されたことに気づき端島にやってきました。
誠はヤクザにさらわれてしまいます。
鉄平は誠の命を守るため、小鉄を殺したのは自分だとヤクザに説明。
そしてリナと誠を連れ、舟で逃げたのでした。

島では、鉄平とリナの駆け落ち説が流れます。
朝子は後に池谷と結婚するも、心の中にはずっと鉄平が残っていました。
澤田はいづみが朝子と知りながら、秘書を務めていました。
リナは肝臓を悪くし、亡くなったとのこと。
リナはずっと、鉄平と朝子に申し訳ない気持ちを抱え生きていたようです。

鉄平は誠を病院に連れて行ってから警察に助けを求めたものの事件にはならず、ヤクザから逃れるためにそのまま消息を絶っていました。
現代でいづみと玲央は、鉄平の11冊目の日記を手に取ります。
2人はついに、端島に行く決意を固めました。
当時鉄平は、リナと誠とハルが安全に暮らしていることが分かると、1人でヤクザから身を隠して逃げ続けます。
端島は閉山することが決まり、賢将は鉄平に朝子と少しでも会うことを勧めました。
ですが鉄平は、朝子を危険にさらせまいと端島には帰りませんでした。

鉄平は端島のことを後世に遺したいという賢将に、日記を託します。
破かれたページがあったのは、鉄平本人が朝子を守るために破ったからでした。
鉄平と賢将は、涙ながらに別れました。
その破かれたページには、鉄平が朝子のためにギヤマンを作っていたことが書かれていました。

現代、いづみと玲央は特別にかつて住んでいた端島の住居部分に入れることに。
すると2人を案内していた船長が、10年前に鉄平がここに来たことを明かしたのです。
船長はその時鉄平が、住居の上の階に“ダイヤモンド”を置いて行ったことを語りました。
過去鉄平が端島を訪れた形跡があったにも関わらず会うことが叶わなかったいづみは、ホテルに戻りひどく落ち込みます。
そんないづみを励ますべく、玲央は古賀から譲り受けた、当時の端島を映したビデオを流します。

そこに映っていたのは笑顔いっぱいの端島の住人達。
最後には、鉄平も映りました。
しかしなんと鉄平は玲央とは全く似ていなかったのです。

玲央は鉄平や端島とは関係のない赤の他人であり、これまでの神木隆之介演じる鉄平の姿は、あくまでいづみの記憶の中の姿だったことがわかります。
改めて2人が似ていないことを認識したいづみは「青春を過ごしていた私たちと同じくらいの年齢の玲央が気にかかって、話しかけたかったのかもしれない、まるで外勤さんみたいに」と笑いながら話しました。

船長に鉄平の住所を調べてもらい、2人は鉄平の元へ。
鉄平は1990年ごろから長崎市のボランティアをしていたようで、8年前に亡くなっていました。
鉄平はまるで外勤のように長崎の人々を気にかけ、声を掛けていたといいます。
鉄平は生涯家族を作ることなく、遺産を相続する人がいなからと家を市に寄贈していました。
そして鉄平が寄贈したという家の庭には、一面コスモスが植えられていて……。
それは朝子が植えたかったと言っていた花。
いづみは微笑みながら、鉄平が朝子に「結婚して下さい」とギヤマンを渡す場面を思い浮かべていたのでした。

現在。
いづみは社長を退任し、新たにインスタを始めたと玲央に報告します。
玲央はツアーガイドとして働きだします。
玲央は知らない土地に行くと「ここに鉄平も来たかもしれない」と、鉄平の姿を感じることができました。