長澤まさみ  海街DIARY  公開  美しい4姉妹 丁寧な映像!

2024年1月28日

長澤まさみの映画「海街DIARY」です。

海街DIARYがいよいよ公開になりました。
優しい気持ちにさせてくれる、そんな映画です。
なんといっても、美しい4姉妹の映像がたっぷりと映ります。

映画は、まず長澤まさみ演じる次女、佳乃の大胆なシーンから始まります。
男とふたり、ベッドで朝を迎えます。

早朝、電話の音で起こされます。
慌てて出ていく佳乃です。
服を着るときの下着姿がまぶしく映ります。

家に帰ると、綾瀬はるか演じる長女・幸と夏帆が演じる三女・千佳が待っています。
山形の温泉旅館で働いていた父親が死んだ知らせです。
父には、3人目の奥さんがいて、
2人目の奥さんとは死別、
その2人目の奥さんとの間に
娘がいるのがわかります。
15年も会っていない父親、複雑な家庭事情です。

長女・幸は病院の看護師をしています。
夜勤でお葬式には行けない、
佳乃と千佳に行ってもらうように頼みます。

山形に向かう佳乃と千佳です。

駅に着いた二人を広瀬すず演じる浅野すずが迎えに来ます。
すずは腹違いの妹、初対面です。
山道を超え、旅館に到着します。

お葬式当日、夜勤明け、幸もやってきます。
父親はやさしい人だった、思い出す姉妹です。

すずが父親と幸たちが映っている写真を3人に渡します。

幸は、すずにこの街の好きな場所を案内してもらいます。
すずは山に登ります。
お父さんとよく来た場所、
そこからの眺めは鎌倉とそっくりでした。
お父さんのことを世話してくれたすずに感謝する幸たちです。

そして、すずは、帰路に着く3人を駅で見送ります。

幸は突然、
「すずちゃん、鎌倉に来ない?一緒に暮らさない?
ちょっと考えてみてね、」

すずは、「行きます」
その場で返事をします。
居場所の無い、すずの心情!
走りながら電車を見送るすずです。

そしてすずが鎌倉にやって来ます。
映画は、鎌倉の四季と姉妹たちの心の変化を丁寧に描いていきます。

「もう妹なんだからちゃんはつけないよ、」
幸がすずを部屋に案内します。

すずはずっとサッカーをやっていました。
鎌倉のサッカーチームへの入会を誘われます。

中学校に転入するすず、
サッカーチームにも入り、頭角を現します。
サッカーの試合、
すずが入ってチームが変わってきました。
気になる男友達もできます。

家族の日常が描かれます。

遅刻しそうになる佳乃、
服のことで、幸と言い争いになります。
佳乃とすずは、駅まで走ります。
学校どう?好きな人はできた?
語り合う二人、すずは日を追うごとに姉妹に溶けこみます。

病院の看護師、幸
信用金庫で働く佳乃、

スポーツ店で働く千佳、
それぞれが悩みを抱え日々が過ぎていきます。

ある日、すずが梅酒を飲んで酔っ払ってしまいます。
母親と父親に対する不満をぶつけます。
すずの思いが爆発します。
酔いが覚めたあと、
この梅酒はうちでとれた梅と聞いて、
早く梅をとりたい、気持ちが安らぎます。

鎌倉名物の生しらす丼を食べます。
すずは、美味しい、初めて食べる、
嘘をつきます。
本当は、仙台にいるときに、
お父さんが何度も作ってくれた料理です。

足にペディキュアを塗る佳乃、
すずにも塗ってあげます。初めての体験です。
お姉ちゃんたちとのたわいも無い体験が、
すずの心を開いていきます。

初めて上司と外回りにでる佳乃が映ります。
遺産を巡ってのトラブルで、なじみの海猫食堂女店主の相談に乗ります。
けれど、女店主に末期がんが発見されます。
佳乃はそれを聞いて、
どうして神様は不公平なの?怒りを上司にぶつけます。

上司は遺言の手続きをしてあげよう。
佳乃も仕事に向き合うようになります。

すずは、サッカーチームの面々と
海猫食堂でしらすトーストを食べます。
男友達に父親と病院で花見をした思い出を話します。

男友達は、すずを自転車に乗せ、
桜のトンネルに連れて行きます。
あたり一面、桜が咲き誇ります。
カメラはすずの表情をアップで追いますが、
はっとする美しさです。
大人になっていく少女の貴重な瞬間を切り取るような映像です。

桜の季節が過ぎ、
庭の梅の実をみんなで取ります。
楽しそうな光景です。

すずは、自分の母親が姉たちの家庭を壊したことに
ずっと負い目を感じています。
「奥さんがいるひとを好きになるなんて、
お母さんよくないよね。」

幸は、すずに料理を教えます。
そして、あれはどうしようも無かったこと。
すずと語り合います。

幸は、病院のドクターと不倫関係でした。
女房とは別れる、アメリカに一緒に行こう、誘われます。

佳乃は、
この家なら大丈夫だよ、
すずは千佳とふたりで面倒見れる、
そう幸のことを後押しします。
いざとなったら結束する姉妹です。

けれど、幸は、ドクターに、アメリカには一緒に行けない、
そう伝えます。
終末医療にかかわりたいこと、そしてすずのこと、
「すずはひとりで抱え込んで、
いろんなことがあって、
子供時代を奪われちゃたの」
別れる二人です。

すずに花火のための浴衣を用意してあげる幸です。
佳乃たちは、
男友達に見せてあげなよ、
背中を押します。

すずたち、サッカーチームの面々は
船に乗り花火を見ます。
男友達に、
「私はここにいていいのかな、ずっと思っていた、」
気持ちをぶつけます。

家に帰るとみんなも浴衣を着て待っています。
花火をやろう、庭で花火に興じます。
ずっと大人の間で苦しんできたすずは、
こんな姉妹だけの時間が楽しくてたまりません。

真夏のある日、
すずが、扇風機の前でバスタオルの前をはだける
大胆なシーンが映ります。
お茶目なすずですが、
だんだんにすずの生き生きした姿が描かれていきます。

幸とすずは近くの山に登ります。
昔、父親とよく来た場所です。
山形での風景と似ています。
幸は叫びます。
そしてすずにも叫ぶよう言います。

すずの叫びです。
「お母さんの馬鹿!
もっと一緒にいたかったのに、」
幸は
「お母さんのことを話していいんだよ、
すずはここにいていいんだよ。」
涙ぐむすずです。

そして4姉妹のきずなは深まっていきます。

そんななか、海猫食堂の女店主が亡くなり、
葬儀が営まれます。
葬儀のあと、4人は喪服のまま、砂浜に向かいます。

最後のときに、何をお願いしようかな?
佳乃は、
わたしは男か酒だよね
幸は、縁側かな
佳乃に、これで嫁にいくのが遅れるな!

すずは?
一杯あるよ、一杯できた、
うれしそうに答えます。

お父さんはほんとだめだったけど、
こんな妹を残してくれた
幸と佳乃が話します。

なんか言った?すずが聞き返します、
なんでもない--

そして映画はエンディングを迎えます。

決して派手な事件は起こりませんが、
見終わったあとの、心が洗われるような感じはなんでしょうか。
大人たちに翻弄されてきた4姉妹が自分たちを取り戻す様子を、
素敵な女優たちが生き生きと演じます。