吉高由里子 ドラマ「光る君へ」第33話「式部誕生」!

吉高由里子のドラマ「光る君へ」第33話「式部誕生」です。

1005年(寛弘2年)12月29日、中宮・藤原彰子に仕えることになったまひろは、「藤式部」という呼び名を授かり、藤原道長と源倫子のはからいで物語を書くための小部屋が与えられます。

一方、藤壺にいる他の女房達は、源倫子の姪、藤原道綱の娘、源明子の姪など、身分の高い高貴な姫をはじめとする、そうそうたる顔ぶれです。

彼女達は、身分の低いまひろが、一条天皇のために物語を書くという特別な職に就くことに反感を抱いています。
この日、まひろは物語の続きを書き始めますが、女房達が騒がしく、集中することができませんでした。

思うように執筆ができない日が続き、まひろは、藤原道長に「家に戻って執筆がしたい」という内容の文を送ります。
藤原道長はすぐにまひろを呼び出すと、「帰ることは許さない」と伝えました。
さらに藤原道長は、物語の続きができ次第、一条天皇がまひろに会いたいと語っていたこと、一条天皇の気が変わらないうちに続きを書いてほしいことを話します。

この頃、一条天皇は藤原伊周に心を傾けており、藤原道長はそれを危惧していました。
もし娘の藤原彰子が一条天皇の皇子を生まなければ、藤原伊周が敦康親王の後見人として、権力を握る可能性があるからです。

藤原道長は、まひろの才で一条天皇が藤壺に通うようになることを「最後の賭け」と言います。
それを聞いたまひろは、必ず実家で続きを書き上げ、届けに来ると約束しました。

1006年(寛弘3年)5月、「光る君」を主人公にした物語を書き上げたまひろは、再び藤壺を訪れ、まずは藤原彰子に挨拶に向かいます。
藤原彰子は、まひろの書いた物語に興味津々。そこでまひろは、手短に物語の設定を教えます。

この物語の主人公は、美しく賢く、笛の名手である皇子です。
藤原彰子は、その皇子が一条天皇みたいだと嬉しそうに語り、主人公の名を尋ねます。まひろは「光る君でございます」と答えました。

藤原道長を介して、一条天皇に物語を献上したその夜のこと。
一条天皇がまひろに会いに、藤壺を訪れました。

一条天皇は、まひろの書いた物語に心を捉えられたと伝え、その理由をまひろに尋ねます。
するとまひろは、「かな文字で書いた物語だからでしょう」と伝えました。
まひろは、「心を映すには、かなこそがふさわしい」と考えていたのです。
感心した一条天皇は、まひろの物語を早くみんなにも読ませたいと語りました。

この年の7月、土御門邸に、「興福寺」の別当である「定澄」がやってきます。
定澄は、興福寺の僧兵3,000人が集まっていると告げると、「自分達の訴えを聞かなければ、この屋敷を焼き払う」と脅してきたのです。
しかし、藤原道長は決してひるむことなく、「やれるものならやってみよ」と答えたのでした。