宮崎あおい 映画「クレイジークルーズ」!
宮崎あおいの映画「クレイジークルーズ」です。
エーゲ海を巡る42日間の航海に向け、横浜港から豪華クルーズ船「MSCベリッシマ」が出航します。
この船内でバトラーとして働く冲方優は、携帯電話がつながらないとクレームを入れてきた客・迫田の対応をしていました。
「MSCベリッシマ」新人船長の矢淵初美は良く言えば低姿勢、悪く言えばプライドがない冲方を、乗客からのクレームから船内を守る便利な“避雷針”だと捉えていました。
この船には冲方の恋人でニュースのお天気キャスターである船橋若葉が乗る予定でしたが、仕事で来られないとのメッセージが入ります。
そんな中、この船に乗り込んでいた盤若千弦という女性客が沖方のもとに現れ、千弦の恋人である清川諒が若葉と浮気していることを伝えました。
冲方はショックを受けます。
その頃、医療界のゴッドファーザーといわれる乗客の医師・久留間宗平は自らの莫大な資産の全てを息子の道彦とその妻の美咲ではなく、なぜか家政婦の佐久本桂子に相続させることを決めていました。
これに道彦と美咲は不満を抱いていました。
宗平はデッキのプールで、美咲に自らの過去を明かします。
それは以前にある患者に臓器移植手術をしたこと、そして臓器を提供した女性は新婚だったものの死んでしまったことでした。
美咲は宗平の資産を奪おうと、宗平を乗っている車椅子ごとプールに突き落として溺死させようと考えます。
時を同じくして、冲方と千弦、桂子の息子・佐久本奏翔、映画プロデューサーの保里川藍那、若手俳優の井吹真太郎、かつて暴力団「萩原組」の組員だった元ヤクザの湯沢龍輝、萩原組組長の娘である萩原汐里がデッキのプールに来ていました。
その時、突然物音とうめき声が聞こえ、宗平がプールに落ちる場面と何者かがその場を去っていく姿が目撃されました。
冲方は急いで矢淵船長にこのことを報告しましたが、宗平の遺体は道彦と美咲によって既に回収されていました。
たまたま現場に居合わせた千弦、奏翔、藍那、井吹、湯沢、汐里は知らないと証言しましたが、実は知らないフリをしていました。
冲方は困惑しましたが、千弦はこの事件を利用して船を引き返させ、若葉と清川を引き離そうと考えます。
そして冲方と千弦は訳アリの旅をしている藍那、井吹、湯沢、汐里の4人に接触しようとします。
冲方と千弦はまず湯沢と汐里に接触しました。
湯沢と汐里は萩原組を抜けて駆け落ちしており、日本に戻ると身の危険に晒されるので嘘をついたことを明かしました。
続いて接触した藍那と井吹は、不倫旅行中であり、このことを公にしたくないがために嘘をついていいました。
結局、藍那、井吹、湯沢、汐里は事件については証言せず、気落ちした冲方と千弦は気を取り直して航海を楽しむことにしました。
そして冲方と千弦の距離は少しずつ縮まっていきました。
その頃、道彦と美咲は宗平の遺体を客室に置いていましたが、桂子に発見されてしまいます。
道彦は桂子を階段から突き落とし、意識不明の重体となった桂子はドクターヘリで搬送されていきました。
奏翔は引き続き船に残り、道彦と美咲の娘・玲奈の相手を続けることにしました。
冲方と千弦は道彦と美咲が怪しいと疑い、マスターキーを使って道彦たちの客室に入りました。
すると、ベッドの下から宗平の遺体を発見します。
道彦は宗平が心筋梗塞で死亡したと嘘をつきました。
そんな時、千弦のもとに清川から電話がかかってきました。
清川は浮気しそうになったことを認め、思い留まったことを伝えてきました。
千弦は次の寄港地である香港で船を下りることにし、宗平の遺体も香港で引き取られることになりました。
しかし、冲方は千弦に想いを伝えて一緒に船に残ってくれるよう頼み、千弦は冲方の気持ちを受け入れて船に残ることにしました。
藍那と井吹、湯沢と汐里はそれぞれ揉めていました。
井吹は船を下りる決意を固め、実は自分がデッキで撮影した動画に現場から逃亡する男の姿が映っていたことを冲方と千弦に打ち明けました。
冲方はこの動画や状況証拠などから宗平殺しの犯人は道彦と美咲だと断定しました。
道彦は美咲が宗平をプールに突き落とす様子を撮影しており、美咲に全ての罪を擦り付けようとしました。
ところが、2本の動画を見た千弦は井吹の動画と道彦の動画のそれぞれに映っていた月の位置が違っていることに気づきました。
これは矢淵船長が舵を切ったことによるものであり、その結果宗平は2度もプールに落とされていたことが明らかになりました。
そして宗平殺しの真犯人は思わぬ形で現れました。
真犯人はマジシャンのエドワード江戸でした。
江戸は宗平の臓器移植手術で臓器提供して死亡した女性の夫であり、宗平に恨みを抱いていたのです。
江戸は次の寄港地まで拘束されることになりました。
事件は解決し、正式に恋人同士となった冲方と千弦は残りの船旅を楽しむことにしました。
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