長澤まさみ 映画「4月になれば彼女は」!

長澤まさみの映画「4月になれば彼女は」です。

四月。
精神科医の藤代俊は、婚約者である坂本弥生との結婚を1年後に控え、準備を進めていました。
そんななか大学時代に藤代の彼女だった初恋の相手・伊予田春から突然、手紙が届きます。

春はボリビアのウユニ塩湖から手紙を送ってきていました。
そして7月にはチェコのプラハ、10月にはアイスランドのレイキャビクから、手紙が届きます。

その手紙に綴られていたのは、10年前の初恋の記憶。
失った恋を思い出した藤代は、同時に弥生との結婚に迷い始めました。
弥生とはもう2年ほど体の関係もなく、彼女を本当に愛しているのかどうかわからなくなっていたのです。

藤代の脳内を
「このまま結婚していいのか?」
「なぜ春は手紙をくれたのか?」という問いが支配していきます。

大学生の時、写真部で出会った藤代と春は交際をスタートしました。
春は藤代にとって初恋の相手で、初めての彼女でした。
順調に付き合いを続ける2人でしたが、写真部のOBである大島が春のことを好きになってしまいます。

9月のこと。
春が「助けて、大島さんが!」と電話をかけてきます。
慌てて駆けつけた藤代が目にしたのは、空のピルケースが転がるベッドの上で昏睡している大島と、その横にいる春の姿でした。

入院した大島の見舞いに行った藤代と春は、大島の妻から「あの人は何度かこういうことをしているから、気にしないでください」と言われます。
藤代には2人の間に何が起きたのかわかりませんでした。

それを機に2人は会わなくなってしまいます。
一度、春から「会いたい」と留守電がありましたが、藤代はまるで面倒を避けるように、春を愛することを諦めたのでした。

婚約者の弥生は、春と別れた後で藤代がやっと好きになれた人でした。
タワーマンションで一緒に暮らす2人は、一見すると何の問題もないように思えます。
3年前に出会った頃、藤代は確かに弥生のことを愛していましたが、今は彼女のことを愛しているのか自分でもわからなくなっていました。

藤代が迷いを抱えたまま結婚式の準備は進み、当日まであと4ヶ月となった12月、弥生は突然姿を消しました。
2月になり、藤代は春がガンで亡くなっていたことを知ります。
春が最期を過ごした療養所を訪れた藤代は、担当医から彼女が水平線にカメラを向けながら「わたし、どうやら間に合わなかったみたいです」と呟いていたことを聞かされました。

家に戻った藤代はベッドで弥生の香りを嗅ぎながら、サイモン&ガーファンクルの『四月になれば彼女は』という楽曲の歌詞を思い出します。
「九月、僕は忘れない。生まれたばかりの愛も、やがて移ろい過ぎてゆくってことを」。

そして、枕元に春からの4通目の手紙を発見しました。
そこには、インドのカニャークマリで一緒に見ようと言っていた朝日を最後に見たかったが見られなかったことや、手紙を書いた理由はあの頃の自分に会いたかったからだということが書いてありました。

さらに「藤代に愛する人がいて、その人が藤代を愛してくれることを願っている」とも綴られていました。
藤代は、かつて春を愛するのを諦めたのと同じことを、弥生にしてしまっていることに気がつきます。
愛を終わらせないたったひとつの方法は、「手に入れないこと」なのです。

四月。
藤代はインドのカニャークマリへ向かいます。
何千人もの人々が水平線から昇る朝日を見つめるなか、1人で朝日を見つめる弥生を発見した藤代は、弥生の名前を何度も呼び、涙を流しながら彼女の元へ駆け寄るのでした。