有村架純 映画『月の満ち欠け』!

2024年1月27日

有村架純の映画『月の満ち欠け』です。

仕事も家庭も順風満帆だった小山内堅は、ある日、妻の梢と娘の瑠璃の二人を不慮の事故で同時に亡くしてしまいます。
悲しみに打ちひしがれた堅の元に三角哲彦という男が現れます。

梢と瑠璃の仏壇に手を合わせて涙を流す三角は、事故に遭ったあの日、瑠璃さんは僕に会いに来るはずだったと話します。

そして三角がかつて愛した女性「正木瑠璃」について語り始めます。

小山内と梢が結婚式をあげた年に、三角と瑠璃は出会い、恋に落ちます。
互いに惹かれ合い順調に付き合い始めますが、ある日、瑠璃はもう会えないと話し始めました。

肩の傷を不審に思っていた三角は瑠璃を問い詰めると、夫からは逃げられないと話します。
連れて逃げると約束した三角は、瑠璃を駅で待つことを伝えます。

約束通り高田馬場駅にやってきた三角。
人身事故のアナウンスに嫌な予感が走ります。

その予感は的中し、事故に遭ったのは瑠璃でした。
仏壇に手を合わせていた三角は振り返り、小山内に伝えます。

彼女は生まれ変わるために死んだのではないかと話します。
小山内の娘の名前も瑠璃でした。

真剣な顔でそう話す三角に小山内は怒りを隠せません。
まさか自分の娘が誰かの生まれ変わりだなんて信じられません。

瑠璃の高校時代の友人である緑坂ゆいに頼まれていた絵を持って行った小山内は、瑠璃が高校時代に描いたその絵に若かりし三角の姿が描かれていることを知ります。

実はゆいは瑠璃から三角の存在を聞いていました。
いつか会いに行く事も聞いていたのです。

実はゆいの娘も『るり』という名前で瑠璃の生まれ変わりだという話になりますが、小山内はどうしても信じられません。

正木竜之介は小山内もよく知る人物でした。
正木竜之介こそが三角の知る瑠璃の夫であり、瑠璃を縛り苦しめた張本人でした。

瑠璃が出ていったあの日、正木は追いかけますが瑠璃が踏切を乗り越えて電車に轢かれてしまうのを目の当たりにしてしまいました。

それ以降、瑠璃への執着がなくならない正木は、就職先で会った小山内の娘が瑠璃の好きだった歌を口ずさんだ事で、彼女が瑠璃の生まれ変わりだと確信し、あの男に会いに行くつもりなら俺も連れていけと詰め寄りました。

瑠璃は運命の人だというアキラくん(三角哲彦)に会いたいと母親の梢に伝えると、梢も全てを知っていたのか、了承し梢と車に乗り込みます。

二人が乗った車を正木は追いかけますが、正木の追跡に気づき逃げる途中、二人の車にトラックが突入します。

どうしても信じられない小山内に、ゆいは自分の娘るりに起こった話を伝えます。
高熱を出したその日、るりは急に三角を探すようになりました。

そして今日、るりは三角に会いに行きます。
「もういい!」と遮るように話を止めた小山内に悲しみが宿ります。

そんな小山内にるりが近寄り、声をかけました。
小山内はるりから亡くなった瑠璃を感じます。

るりは生まれ変わりは自分だけとは限らないと語り、三角に会いに行きました。
その後、三角に会いに行ったるり、三角もるりに瑠璃を感じ、約束の駅で二人は再会を果たしました。

帰りの新幹線、小山内はゆいから渡されたビデオレターを見ています。
それは瑠璃の18歳の誕生日会、梢との馴れ初めを嬉しそうに話した小山内が席を外している際の梢の秘密の話でした。

小山内が語る馴れ初めのその前に、梢は小山内を知っていてずっと好きだったこと、今でも好きだということを小山内は初めて知り泣き崩れました。

地元に戻ると、小山内の母の介護をしてくれている荒谷清美が、娘みずきを連れて迎えに来ていました。
どこに行ってたの?と尋ねるみずきに、東京のホテルのカフェだと答えた小山内。
それに対し、さも行ったことのあるような口ぶりで返すみずきの仕草は、梢そのものでした。

美的(BITEKI) ライト版 2019年 1月号 [雑誌]: 美的(BITEKI) 増刊