吉高由里子 ドラマ「光る君へ」第25話「決意」!

吉高由里子のドラマ「光る君へ」第25話「決意」です。

997年(長徳3年)の秋、まひろは藤原為時と共に、紙漉きの作業を見に農家を訪れていました。
そこで為時は、越前の国府には、租税として送られている紙が、規定量より多く納められていることに気が付きます。

以前の国守達は租税分の紙を都に送ったのち、残りを売り払って、私腹を肥やしていました。
為時は、早速、村長に余分な紙を返すことを知らせます。

ところが、村長は役人の力を借りなければ、紙を売ることも都に運ぶこともできないと言い、その礼として余分な紙を納めているのだと主張します。
紙を返却されては困ると言い、為時の命令を拒みました。

年が明け、新年の挨拶のために、安倍晴明が内裏の清涼殿を訪れます。
晴明は一条天皇に「帝の御代は、栄え続ける」と伝えました。

しかし、藤原道長はその言葉を疑い、晴明を呼び付けます。
すると晴明は、「今後、凶事が続く」と白状します。
さらに「たとえ邪気払いをしても、根本を取り除かなければ無駄だ」と言い切ります。

道長は真っ先に、一条天皇と藤原定子のことを思い浮かべました。
そんな道長に晴明は、「一条天皇を諫め、国を立て直せるのはあなただけです。お宝を使いなされ」と意味深く言い残し、去っていきます。

その頃、藤原伊周は、藤原定子のいる職御曹司をかつての登華殿のように、華やいだ場に仕立てようとしていました。
藤原伊周はききょうに「枕草子」を書き進めることを命じます。
そして、枕草子の書き写しを広め、藤原定子のもとに面白い女房がいると評判を立て、宮中にいる人々の興味を引こうと考えます。

一方、道長は、一条天皇から大水に備えて鴨川の堤を修繕するための許可を取ろうとしていました。
しかし、定子のもとへ入り浸っている一条天皇とは会うことさえできません。
藤原行成もこの一件で職御曹司を訪ねますが、激高した一条天皇に追い返されてしまいました。

やがて、998年(長徳4年)9月1日。
道長が案じていた通り、大雨で鴨川の堤が崩れ、多くの民と田畑が失われてしまいます。
道長は、一条天皇のいる職御曹司に向かい、大水の被害を伝えました。
そして、この罪は重いとし、「このまま左大臣の職を続けていくことはできない」と、辞表を提出します。
しかし、一条天皇は道長の辞表を受理しませんでした。

そんなある日のこと、道長のいる内裏へ、藤原宣孝が訪ねてきます。
宣孝は、山城守に任命されたお礼を伝えたのち、自分がまひろの夫になったことを報告しました。
道長は動揺と衝撃を隠せません。

その後、まひろのもとへ、道長から婚礼の祝いが大量に届きました。
祝いの品々の上には文が置かれ、祝いの言葉が綴られています。
その中に、道長が綴った文はありませんでした。