北川景子 映画「パンク侍、斬られて候」!
北川景子出演の映画「パンク侍、斬られて候」です。
綾野剛を筆頭に、北川景子、東出昌大、染谷将太、浅野忠信、豊川悦司、等々、超豪華キャストが集結してアナーキーなバトルを繰り広げる、前代未聞の異色の娯楽時代劇大作です。
江戸時代。
北の小さな藩、黒和藩(くろあえはん)への峠道。
茶屋の近くの道端にみすぼらしい巡礼の親子が佇んでいました。
そこに通りかかった派手な出で立ちの浪人掛十之進は、いきなり父親の方を斬り殺してしまいます。
彼は、その場に居合わせた黒和藩の藩士に、
物乞いを斬った理由として「この者たちは、いずれこの土地に恐るべき災いをもたらす」と語ります。
そして、“腹ふり党”なる新興宗教団体の脅威が迫っていると説きます。
けれど、父親の遺体を確認すると、腹ふり党信者にあるべき渦巻きの刺青がありません。
間違えて関係のない人を斬ってしまったことに気づきますが、横で動揺している盲目の娘に向かって「おぬしは斬れぬ、いや、斬らぬ」と言い残して立ち去ります。
その後ろ姿に「ぶっ殺す!」と憎悪の目を向ける娘の眼が映ります。
同藩の重臣・内藤帯刀は、十之進を自分の家来に取り立てる一方、この騒ぎを利用して、自分と対立する次席家老・大浦主膳の失脚をもくろみます。
この両者の対立は、やがてさらにエスカレートしていきます。
しかし、教祖が捕縛された腹ふり党は既に解散しており、存在しないことを知ります。
内藤は偽の腹ふり党をねつ造する計画を企てますが、その結果、黒和藩に阿鼻叫喚の大惨事が訪れます。
主膳は失脚し、屁高村で猿回しをすることになってしまいますが、
日に日に猿たちとの穏やかな暮らしに安らぎを感じるようになっていました。
内藤は腹ふり党元幹部の茶山という男を新教祖に据え、腹ふり党のフリをして黒和藩に来させ、それを十之進たちが追い払ってみせるという計画を指示します。
顔にまで奇妙な刺青の入った茶山に接触し交渉を成功させた十之進たちですが、そこで茶山の世話をするろんという娘に目を奪われます。
ろんを北川景子が演じています。
異様な雰囲気のなか、美しさが際立ちます。
豪華キャストをこれだけ集めてよくこんな内容の映画を作ったなという感じですが、彼女の美しさだけが救いです。
また、オサムの念動力に目をつけた腹ふり党幹部たちは彼を仲間にしたいと条件を出してきます。
茶山を中心とした腹ふり党が集団で踊りながらやってきます。
先頭で激しく踊る美しいろん。
人々はその言葉に、その踊りに熱狂し、貧しさへの不満を発散するように踊りだします。
ろんは人々にときしるの実を与え、その効果でますますボルテージは上がります。
その頃、屁高村には黒和藩の武士全員が猿回しを見に訪れていました。
主膳をあざ笑いに来た内藤でしたが、堅物藩主の直仁のせいで場はすっかり白けてしまいます。
そこへ腹ふり党が町を襲い、城に火をつけたと報告が入ります。
彼らの前に人の言葉を話す猿・大臼延珍があらわれ協力を申し出ます。
もはや暴徒と化した群衆はコントロール不能な状態になってしまいます。
夜が明け、黒和藩の武士たちは銃や弓で攻撃を仕掛けますが、あっという間に劣勢になってしまいます。
ピンチになったその時、おびただしい数の猿たちが延珍の合図で群衆に襲いかかります。
すると腹ふり党はオサムに命令し、その力によって多くの人や猿が宙に浮き、まるで花火のように爆発してしまいます。
オサムは黒和藩によって射殺されます。
そして猿の延珍は突然戦うことをやめ、猿たちを天に導いて去ってしまいます。
援軍を失った黒和藩主直仁は、自分が皆を説得すると群衆の中に入りあっという間に殺されてしまいいます。
十之進はすべてを終わらせるため、主膳を斬り、帯刀をも手に掛けます。
熱狂の中心にいたろんは、孫兵衛とともに群衆にダイブし狂宴は最高潮を迎えます。
十之進はろんを見つけ、あとで“へんこ”で落ち合おうと約束し再び戦いに身を投じます。
突然、踊り狂う孫兵衛の腹が光りながら膨らみはじめ、風船のように空に昇っていきます。
戦いの終わった人気のない貧民街。
ろんを探しにやってきた傷だらけの十之進の前に雰囲気の変わったろんが現れます。
無事を喜び、これから共に生きていこうと告げる十之進はろんを抱きしめます。
突然、その十之進の体にろんの手にした刀が刺さります。
ろんは高笑いをして告げます。
「私はあの時あなたに殺された男の娘」
振り返りもせずろんは去っていきます。
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