吉高由里子 ドラマ「光る君へ」第28話「一帝二后」!

吉高由里子のドラマ「光る君へ」第28話「一帝二后」です。

藤原道長は、藤原定子を皇后、藤原彰子を中宮とする「一帝二后」について、姉・藤原詮子に意見を求めます。
藤原詮子は賛同し、一条天皇あてに進言の文を書きました。

藤原詮子の文は、藤原行成によって一条天皇のもとへ届けられます。
一条天皇は、藤原彰子を中宮にすることを拒みますが、藤原道長の意向であれば、逆らえないとも考えます。
そこで一条天皇は、藤原彰子を訪ねます。
この日、赤染衛門から古今和歌集を学んでいた藤原彰子は、一条天皇が姿を現しても、笛を吹いて聞かせても、無関心です。

一条天皇は、藤原彰子が藤原道長の言いなりになっていることを知り、かつて母の言いなりで育った自分のようだと同情します。
そして、藤原彰子を形の上で中宮とすることを承諾しました。

1000年(長保2年)、藤原道長は安倍晴明を招き、藤原彰子の「立后」の日を決めるように依頼します。
安倍晴明はすでに占っており、「2月25日が良い」と答え、藤原道長も承諾しました。

一方、一条天皇は、藤原彰子を中宮にすることで、藤原定子を傷付けてしまうのは忍びないと悩んでいます。
これを聞いた藤原行成は、「帝が下々のように妻を想うことがあってはならない」と苦言を呈します。
さらに「藤原定子が出家して以来、神事が行われていない。洪水や地震は神の祟りではないか」と語り、「藤原定子に対する不満が募れば、藤原定子は追い出され、二度と会えない」と説得します。
これを聞いた一条天皇は、覚悟を決め、藤原彰子を中宮とする詔を下しました。

1000年(長保2年)2月2日、藤原宣孝はまひろが生んだ娘に「賢子」(かたこ)と名付けます。
娘の誕生を喜ぶ藤原宣孝を見て、まひろは「これで良かったのだ」と自分に言い聞かせます。

2月25日になり、藤原彰子の「立后の儀式」が盛大に執り行われます。
しかし、儀式後、高松殿を訪れた藤原道長は、胸の痛みを覚え、意識を失ってしまいました。
藤原道長の危篤は、瞬く間に内裏に知れ渡ることとなります。
そして、藤原宣孝を通じてまひろの耳にも届きました。
藤原道長を心配するまひろは、「逝かないでほしい」と祈り続けます。

その夜、藤原道長は、亡き父・藤原兼家と亡き兄・藤原道隆、藤原道兼に呼ばれる夢を見ました。
しかし、父や兄のもとへ向かおうとしたとき、まひろの「逝かないで」と言う声が聞こえてきます。翌朝、藤原道長は、意識を取り戻します。

この年の暮れ、藤原定子は3人目の姫・皇子を出産します。
ところが、弱り果てていた藤原定子は、出産して間もなく、この世を去ってしまいます。
その後、藤原定子の部屋を訪れた兄・藤原伊周は、藤原定子の歌を見つけます。
まるで命の終わりを察したような悲しい歌に、藤原伊周は涙を流し、「我々がこんな目に遭うのは、何もかも藤原道長のせいだ!」と怒りをあらわにします。