木村文乃 ドラマ「ちょこっと京都に住んでみた。」!

木村文乃のドラマ「ちょこっと京都に住んでみた。」です。

京都の魅力は住んでみないとわからない。
1,000年の時間の積み重ねが、 町の隅々に行き渡っている。
この番組はドラマ仕立ての構成で、「京町家の大伯父の家に住むことになった女子の目線」で物語は始まります。

“観光地に一切行かない京都案内”
“住んでいる人しか知らない京都”
ドキュメンタリー×ドラマの手法で描く新しいドラマです。

決められた台本だけではなく、 ドキュメンタリーテイストを盛り込んだドラマで、木村文乃と生粋の京都人で演技派の近藤正臣が共演します。
京都に住んでいる人しか知らない「秘密のグルメスポット」や「不思議な場所」へと行き、どこかほっこりと懐かしく、 でも誰も見たことのない京都の奥の奥を演出します。

木村文乃が演じるのは、 東京でデザイナーとして働くも挫折して仕事を辞めた27歳の江東佳奈。
そして、近藤正臣が演じるのは、佳奈の母方の大伯父に当たる70歳の大賀茂。

東京から出たことのない主人公の江東佳奈は、人間関係のストレスから会社を辞めます。
仕事を辞めて実家に戻り暇にしていた佳奈は、母から怪我をしたという大叔父・大賀茂の身の回りの世話をするよう頼まれて東京から京都へとやってきます。
大叔父の怪我は大したことはなかったが、せっかくだからと佳奈はしばらく京都に滞在することにします。

京都に長く住んでいる大伯父は趣味に生きており、人や物に執着がありません。
そんな大伯父は日々のお使いとして「自転車で行ける不思議な場所」へと佳奈を行かせます。

隠れた名店の数々や京都人の粋な計らいなど、佳奈は初めての出来事に遭遇します。
本気で驚いた素の感情を表現するため、台本にはないドキュメンタリーの要素も盛り込みます。
奥ゆかしさを兼ね備えた古き良き文化に触れながら、誰も見たことのない京都の奥の奥へと向かいます。

うなぎにお餅、 七味唐辛子のお店など、「おじさん」には懐かしく、「若い女子」には新しい世界を散策する佳奈です。
色々な場所や人と出会うことで佳奈は大伯父の真意を知り、心は次第にほぐれてゆきます。

好きなデザイナーの職を辞め人生に失敗したと言う佳奈に、大叔父は人生はもっとシンプルに、何でもやって好きなこと1つずつ増やしていけばいいと語ります。
5日間の滞在を通じて佳奈の心は安らぎ、「ちょっと大人になった」と東京へと戻っていきます。
ほんのりとした魅力たっぷりの番組でした。

steady.(ステディ.) 2019年 6月号