吉高由里子 ドラマ「光る君へ」第30話「つながる言の葉」!

吉高由里子のドラマ「光る君へ」第30話「つながる言の葉」です。

1004年(寛弘元年)の夏、都は干ばつに襲われていました。
往来では、水を奪い合う者や行き倒れる者が出るほどの深刻な事態となります。
そこで一条天皇は自ら雨乞いをします。

帝が雨乞いをするのは200年ぶりのことでしたが、効果はありません。
藤原道長は、隠居生活を送っている安倍晴明のもとに赴き、雨乞いをしてもらうように頼みます。

安倍晴明は、藤原道長の寿命10年分と引き換えに夜通しで祈り続けました。
すると翌朝、恵みの雨が降り出し、都は歓喜に包まれます。

この頃、藤原公任の屋敷「四条宮」では、月に一度、和歌を学ぶ会が開催されていました。
この会の指導役であるまひろが、「紀貫之」の歌を解説していると、「あかね」(のちの和泉式部)という女性がやってきます。

あかねは、夫のいる身でありながら、東宮の弟である「為尊親王」と恋に落ち、彼の死後はその弟である「敦道親王」と熱愛しているという、恋多き女性です。
あかねは、宮中で流行っている枕草子を見せながら「面白くなかった」と言います。
さらに「先生の『カササギ語り』の方がはるかに面白い」と伝えます。

カササギ語りは、まひろが女房達に聞かせている「カササギ(カラス科の鳥のこと)が人間の世界で見聞きした出来事を語る」という設定の物語です。
まひろは、あかねの言葉を嬉しく思います。

時が流れ、17歳になった藤原彰子は、藤壺で亡き藤原定子の息子・敦康親王と暮らしています。
一条天皇は、敦康親王に会いに来るものの、藤原彰子を気にかける様子はありません。
藤原彰子の母・源倫子は、一条天皇と藤原彰子の仲が深まらないことを不憫に思い、藤原道長に頼み、清涼殿で一条天皇と対面する機会を得ます。

そして、一条天皇に藤原彰子にも目をかけてくれるようにお願いします。
源倫子の言動に思い悩んだ藤原道長は、安倍晴明に相談します。
すると、安倍晴明は「今、心に浮かんでいる人に会いに行きなさい」と伝えます。

藤原道長は、土御門邸に藤原公任、藤原斉信、藤原行成を招き、どうすれば一条天皇が藤原彰子を気にかけてくれるかについて、相談します。
すると藤原行成は、書物が好きな一条天皇のために、枕草子よりも面白い読み物を用意してはどうかと提案します。
これを聞いた藤原公任は、和歌の会でまひろが書いている「カササギ語り」が面白いと評判になっていることを教えます。

ある日、まひろは、カササギ語りを書き綴っていました。
そこへ娘の藤原賢子が「遊んでほしい」とやってきます。
執筆で忙しいまひろは、藤原賢子のお願いを断りました。

その晩、藤原賢子は、カササギ語りが書かれた紙を取ると、それに火を付けます。
部屋に戻ってきたまひろは、燃え盛る炎に驚き、慌てて火を消しますが、懸命に綴った物語を娘に燃やされたという事実に、ショックは隠せません。

翌日、藤原為時は、まひろに存分に書かせてあげようという思いから、藤原賢子を連れて、「賀茂神社」へ出かけました。
しかし、ひとりになっても、まひろの心は乱されたままで、筆が進みません。
そこへ、門の方から、狩衣姿の男性が姿を現します。
その男性は、身分を隠すために変装した藤原道長でした。