川口春奈 ドラマ「イノセンス 冤罪弁護士」第8話!
川口春奈のドラマ「イノセンス 冤罪弁護士」第8話です。
黒川と楓はジャーナリストの聡子から長い獄中生活を送っている死刑囚・式根大充の冤罪を晴らして欲しいと依頼されます。
式根は24年前に起こった「イトエ電機社宅殺人事件」で死刑判決を受けています。
自身が暮らしていた社宅でのクリスマスパーティーでシャンパンにシアン化カリウムが混入され、6名が亡くなった事件です。
聡子は式根と長年手紙でのやり取りをしており、警察の杜撰な捜査を知ることになります。
癌で余命が限られている式根が冤罪ならば生きているうちに助けてほしいと黒川に話します。
しかし、それは簡単ではなく、再審は開かずの扉と言われるほど厳しく狭い門でした。
式根を弁護してきた塩原弁護士は4度再審を請求しましたが、すべて棄却されてきました。
別府所長も黒川たちに、これまでの弁護より厳しいものになる忠告します。
それでも出来る限りやっていきたい、と決意を語る黒川です。
黒川たちは、塩原弁護士が遺した大量の資料をもとに調べていきます。
そんな中、事件関係者の証言が大きく変わっていることに気づきます。
事件を早く終わらせたい、決着をつけたい。
そのような思いや気持ちが関係者たちの心理に影響を与えたのではないか、と黒川は推測しました。
式根の一人娘である松ケ下玲子へ会いに行くと、事件以来マスコミに追い掛け回された挙句、世間からも冷たい目を浴びてしまい、もう関わることはないと心を閉ざしました。
マスコミ側の人間として自分の無力感と罪悪感を持った聡子。
塩原弁護士のメモにお化けを見て泣いていた女の子・由美を玲子が慰めていたという目撃証言が書かれているのを楓は見つけます。
黒川は警察の「引き当たり捜査」に疑問を持っていました。
捜査の写真を秋保に協力してもらい調べたところ、警察が捏造したものだと発覚します。
再審に向けて希望が見えてきた拓たち。
そのころ式根は刑務所内で倒れてしまいます。
長年の獄中暮らしで精神的に疲労しており、妄想や過去の記憶に囚われてしまう拘禁反応の症状が出ていたのです。
医療刑務所で式根の姿を見た黒川は悔しそうに表情を歪ませます。
翌日、式根の手紙が聡子宛に届きます。
再審請求のための正式依頼が書かれていました。
再審請求に向け確実な証拠を調べるうちに、楓は「沼地にお化けが出て、そのお化けを見ると死んでしまう」という噂を知ります。
事件の日に女の子が「お化けを見てしまったからもうすぐ自分は死んでしまう」と記述があったメモを思い出します。
黒川は玲子を連れて秋保の待つ大学へやってきます。
そこには玲子の同級生である由美がいました。
状況が呑み込めていない2人に簡易型の沼の前へ立たせます。
左右から霧が吹きだし、由美を置いてそのままにすると、バックから光が照らされて由美の前にあの大きな影が浮かんできたのです。
その影は虹色の光を放っています。由美は驚いて尻もちをついてしまい、その同時に影も消えました。
「この現象をブロッケン現象と呼ぶ。気象条件が揃えば、霧に観測者の影が虹の後光があるように映るものだ。もちろん、条件が揃えば……平地でも起こりうる」
秋保はブロッケン現象について説明をしました。
黒川に追い詰められた由美は事件当日の事を告白します。
母に頼まれて毒物の入った瓶を沼地へ捨てに行ったのです。
その当時、母親に言われるがまま行ったことなので中身が毒物だとは知らないまま。
由美の家では、イトエ電機の工場で働き始めた父親が家族に暴力を振るっていたのです。
母親があのパーティーで毒物を使ったのだと知ったのはずっと後のこと。
由美は泣いて玲子に謝りました。
「そんな……自分の父親を殺人犯だと思ってきたこの時間は……」
玲子は恨んでいたこれまでの時間にただ茫然としていました。
始まった再審請求の日。
証言台に立った由美は式根の無実を訴えます。
黒川も裁判長に過去に囚われず真実に即した判定をしてほしいと訴えました。
けれど、数日後、裁判長が下した決断は再審請求棄却でした。
明らかな証拠を新たに認定できない、と理由で記載されており一同は唖然としていました。
そんな中、玲子は式根の面会へやってきました。
アクリル超しに再会した父と娘。
「信じられなくて……ごめんなさい、お父さん……」その再会はあまりにも悲しく。
あまりにもむなしく。
黒川は今回の一連に拳を握りしめて裁判所を見るのでした。
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