土屋太鳳 ドラマ「やんごとなき一族」第11話・最終回!

土屋太鳳のドラマ「やんごとなき一族」第11話・最終回です。

深山佐都は娘の凛を連れて深山家から出ていきます。
夫の健太が、佐都と出会ってからの記憶を失くしてしまい、別人のようになってしまったからです。

これで自分の思惑通りになったとほくそ笑む義父・圭一です。
しかし、女性を見下す彼の態度に、とうとう母・久美の堪忍袋の緒が切れ、家庭内別居をすることになります。

一方、万野誠と手を組んだ兄・明人は、健太が記憶を失ってもなお、圭一が自分ではなく彼を跡取りにしようとしていることを知り、深山家そのものを潰してしまおうとしていました。

佐都が実家の「まんぷく屋」で母・良恵を手伝っていると、久美が訪ねてきます。
今までつらい思いをさせたと謝る久美に、気丈に振る舞う佐都です。

久美と入れ替わるように義姉・美保子もやってきて、圭一に罵られた時に気持ちを抑えられなくなった自分を止めてくれたことに感謝します。
そして、美保子は深山家の存続に関わる重大な問題を佐都に伝えます。

健太は出ていった佐都が気になり、久美たちに自分たち夫婦のことを聞いて回ります。

誰も佐都を悪く言う者はなく、彼女と出会い、自分が変わったことを知った健太は「まんぷく屋」へ向かいます。
応対した良恵に、自分がどんな人間だったか佐都から聞きたいと頼みこみます。
すると、良恵は娘の凛を抱いて物陰に隠れていた佐都を呼びます。

もつ煮をふるまわれた健太は「懐かしくて温かい味」と言い、圭一の言葉を鵜呑みにしてしまったことを佐都に謝罪します。
それでも記憶を呼び戻せないと苦悩する健太に、佐都は会いに来てくれただけでもうれしいと話します。

すると、健太はもう一度、凛と3人で暮らすチャンスがほしいと佐都に頼みます。
今は自分が知っている健太だと言う佐都は、申し出を受け入れます。

佐都と健太は、もう一度一緒に住むことを圭一に報告します。
だが、圭一が許すはずもありません。
兄貴が望むなら、後継候補からも降りると言いだす健太です。

その言葉に居合わせた明人がハッとした時、社員の小暮が飛び込んできました。
子会社の社員である神宮寺が投資に失敗して、巨額な損失を出してしまったという報告です。

来週までに損失を補填できなければ、深山グループは経営破綻してしまうほどの巨額でした。

佐都は美保子が「まんぷく屋」に来たとき、明人と万野が深山家を潰そうとしていると聞いたことを健太に話します。

一方、圭一の元には、深山家の窮地につけ込もうとする万野がやってきます。
そして湾岸エリアの土地を買うと持ち掛けますが、圭一は断ります。

健太は明人に、姿を消した神宮寺について聞きに行きます。
すると、明人は今回の騒動は、自分がやったと告白します。
お前が跡継ぎにしゃしゃり出てきたからだと話す明人は、長男として生まれた自分をも呪っていました。

健太は、明人が跡継ぎになりたいのなら自分は身を引くと話します。
健太は条件を出します。
それは当主になったら、自身が抱えている悩みを次の代には引き継がせないということでした。

健太と別れた後、美保子と会った明人は跡継ぎにはなりたくないとわかったと話します。

そして、離婚を切り出そうとしますが、美保子はそれを遮ります。
自分は深山明人の妻だと言い切り、自分には明人が必要だと話します。

佐都と健太、美保子が集まり深山グリープの損失について作戦会議を行います。

明人とよりを戻した美保子は、損失が出たというのは嘘で、万野が神宮寺に命令して金を海外口座に移しただけと報告します。
しかし、明人は口座のありかを万野から知らされていませんでした。

そこに、リツコが現れます。
リツコは佐都に協力するため、父である万野が神宮寺の潜伏先に使いそうなホテルのリストを示します。
海外のホテルばかりのため、佐都はマダムキリコに電話して協力を仰ぎます。

そうして佐都たちは、神宮寺を探し出して圭一に報告します。
けれど、明人の寝返りに気づいた万野は、いち早く口座を移してしまっていました。
落胆する佐都たちに、圭一は手は打ってあると余裕をみせます。

来週、深山家に来るドバイの富豪に巨額の投資を求めていました。
圭一は深山を救うためと、久美に富豪の接待を命令します。

ドバイの大富豪、サイードがやってきます。
しかし、久美は現れず、佐都がもてなすことになります。

サイードは、深山グループの経営リスクを尋ねますが、圭一が現在の危機を口にすることなく融資が決まります。
佐都が完ぺきな接待をこなして、いよいよ圭一とサイードが契約書を交わすことになります。

すると、健太がサイードに深山グループには損失があると話しだします。
健太は、ビジネスで会社の状況を話さないのはフェアではないと、話を止めようとする圭一を振り切ります。

そこに、キリコや久美、美保子たちが現れます。
口々に圭一の男尊女卑を責める女性たちです。
佐都は、家を守りたいのはお父さんと同じ。
でも、そのために何かを犠牲にするのはたくさんだと言い放ちます。

争いを見ていたサイードが口を開きます。
なんと、投資契約を結ぶと言います。
だが、サイードは健太が深山の代表になるのならと条件を出します。

こうして、深山家を救うため、圭一は当主の座を辞すことになります。
そんな圭一に前女主人である祖母・八寿子は、佐都の言う通り、自分たちも変わる時が来たと告げます。

数ヵ月後、万野は逮捕されます。
そして、家を出てホームレスに身を落としていた圭一を久美が見つけます。
久美は圭一を支えることが自分の仕事だと告げ、先代当主として尊敬できる人であってほしいと話します。

圭一は、「まんぷく屋」へ佐都を訪ねて、今までのことを詫び、健太とともに深山を頼むと頭を下げます。

後日、佐都と健太の結婚式が行われることになります。
深山家の面々は、それぞれに和気あいあいと過ごすことができるようになっていました。

婚礼衣装に着替えた佐都を見た健太は、思わず「佐都」と呼び捨てにします。
記憶を失ってからの健太は「佐都さん」とよそよそしい呼び方でしたが、その瞬間、健太は全ての記憶を取り戻していました。

佐都と健太、凛たちの物語はハッピーエンドを迎えます。
しかし、それぞれの人生が続く限り、物語はまだまだ続いていきます。