長澤まさみ 映画「唐人街探偵 東京MISSION」!

2024年3月22日

長澤まさみの映画「唐人街探偵 東京MISSION」です。

凸凹探偵コンビが世界のチャイナタウンで難事件に挑むアクションコメディ第3弾。
今回東京へやって来た2人は密室殺人の謎に挑みます。
長澤まさみら豪華キャストが共演しています。

これまで世界を股にかけて数々の難事件を解決してきた、中国の自称探偵で何でも屋のタン・レンと甥で中国警察学校学生のチン・フォン。

前作『唐人街探偵 NEW YORK MISSION』の事件を解決したタン・レンとチン・フォンはニューヨークで出会った日本の探偵・野田昊の依頼を受け、中国には戻らず日本・東京へとやってきました。

今回の依頼内容とは、日本の暴力団「黒龍会」組長の渡辺勝にかけられた容疑を1週間後に控える裁判までに晴らすというものでした。
渡辺は新宿・歌舞伎町で進行している「ニューチャイナタウン」構想の利権を巡り、対立するタイのマフィア組織「東南アジア商会」会長のスーチャーウェイと「居水堂」で会談を行います。

渡辺は睡眠薬入りのお茶を飲まされて眠らされ、気が付いた時には割れた衝立のガラス片が散乱しており、ガラス片で刺されたスーチャーウェイの死体が転がっていました。
渡辺の手にはスーチャーウェイを刺したとみられるガラス片が握られていました。

タン・レンとチン・フォンは早速渡辺の元を訪れ、当時の事情を聞きました。
水上に位置する「居水堂」には通路は1本しかなく、事件当時は「黒龍会」と「東南アジア商会」の関係者は全員「居水堂」の外に出ており、入り口には鍵がかけられていました。

異変に気付いた両者の関係者は部屋に突入、その際に真っ先に部屋に入ったのはスーチャーウェイの秘書である小林杏奈でした。
小林杏奈を長澤まさみが演じています。

タン・レンとチン・フォンは早速「居水堂」を訪れ、衝立は渡辺が眠らされた後に割られたこと、そして血のついた真鍮の置物があることに気付きます。

タン・レンとチン・フォンは野田と合流し、スーチャーウェイの死体が安置されている「東京中央総合病院」に乗り込みます。
ところが、病院にはスーチャーウェイの右腕であるボッチャイ、渡辺の部下である大犬と犬童、そして田中までもが乱入して大騒動となります。

スーチャーウェイの死体を確認したチン・フォンと野田は、例の真鍮の置物で左側頭部を殴られていたこと、首筋に静脈注射痕があったこと、そして渡辺がスー・チャーウェイを刺した角度が不自然であることに気付きます。

タン・レン、チン・フォン、野田は杏奈から事情を聞くべく彼女の自宅マンションを訪れますが、そこには杏奈の姿はありませんでした。
そこにジャックも現れ、4人はマンションの防犯カメラの映像から杏奈は強姦殺人容疑で指名手配されている村田昭に連れ去られたことが判明します。

4人は村田の潜伏先に乗り込みますが、そこには村田や杏奈の姿はなく、モニターが置かれていました。
4人は拘束された杏奈の姿を見せられ、謎の人物から3つの挑戦状を提示されます。

最初の挑戦状は「明日10時に3億円をもって秋葉原のコスプレパレードへ来い」というものでした。
野田は自身の人脈を駆使して一晩で3億円を調達し、翌日のコスプレパレードに乗り込んで条件をクリアします。

次の挑戦状は、タン・レンとチン・フォンは原宿・大英寺、野田は恵比寿、ジャックは日本武道館に行けというものでした。
タン・レンとチン・フォンは大英寺で待ち構えていた力士を倒して挑戦状をクリアします。

最後の挑戦状は「渋谷のハチ公前にて、1度の青信号で交差点を渡る人数を数えろ」というものでした。
スクランブル交差点を渡る人の多さに苦戦するタン・レン、チン・フォン、野田は策を練り、オープンデッキの2階建てバスの上から大量の札束をバラまきます。
人々はたちまち札束に群がり、3人は交差点を渡る人数は「0人」と答えます。

杏奈を誘拐したのは、国際的に暗躍する正体不明の探偵組織「Q」でした。
3つの挑戦状をクリアしたタン・レンたちに「Q」はヒントを出し、タン・レンたちは杏奈が拘束されているのは埼玉県春日部市にある首都圏外郭放水路「龍Q館」であることを突き止めます。

杏奈は放水路の立坑の底で拘束されており、大量の水が流し込まれようとしていました。
杏奈を助けるためには水を止める必要があり、水門は村田が付けているペースメーカーと連動していました。

チン・フォンの前に現れた村田は杏奈を救いたければ自分を殺せと挑発し、自ら底に転落して命を絶ちます。
水門は止まり、杏奈は助けられましたが、チン・フォンはタイミングよく現れた田中に殺人容疑で現行犯逮捕されました。

タン・レンは中国に強制送還され、ジャックもタイに帰国させられました。
タン・レンは野田の計らいでかつて拠点にしていたタイ・バンコクに密航し、弟子のリン・モウを通じて謎の少女スノーに会いました。
スノーはタン・レンに事件解決のヒントを与えます。

日本に戻ったタン・レンは野田や香港の女性探偵KIKOと協力し、村田転落事件の調査を行っていた東京地検特捜部の主任検事・川村芳子に面会し、チン・フォンの無実を証明します。

チン・フォンたちが渋谷スクランブル交差点でバラまいた札束にはブラックライトで反応する追跡粉が付着しており、チン・フォンが村田を突き飛ばしたならば村田の服にも追跡粉が付着しているはずだとタン・レンたちは主張し、ようやくチン・フォンの無実が証明されます。

その頃、留置場にいたチン・フォンは村田が死の間際に発した「“Q”がお前によろしくと言っていた」という発言が気になっていました。
そこに田中が現れ、チン・フォンに「試験に合格だ」と声をかけました。

実は田中は「Q」の一員であり、「CRIMASTER」で世界探偵ランキング2位のチン・フォンを「Q」にスカウトするために村田を利用して杏奈誘拐事件を起こしたのです。
3つの挑戦状は「Q」加入のための選考試験でした。
しかし、チン・フォンは「Q」への加入を断り、田中は「Q」入りを断った者は敵とみなすと警告します。

田中は警視庁から忽然と姿を消し、釈放されたチン・フォンは渡辺の裁判が行われている裁判所へと向かいます。
法廷に現れたチン・フォンたちは、スーチャーウェイは渡辺を眠らせた後にガラスの衝立を割り、破片を渡辺に握らせ、あらかじめ隠していた血液パックをぶちまけ、あたかも自分が刺されたかのように装おうとしたことを証言します。

そして、スーチャーウェイが生きていることを知った杏奈が彼を真鍮の置物で殴り殺した真犯人であると推理します。

ところが、突然渡辺が「自分がやった」と言い出します。

その時、タイに戻ると見せかけて中国・黒龍江省綏化市に行っていたジャックが法廷に現れ、渡辺の出生証明書を見せながら誰もが知らなかった渡辺の過去を語り始めました。

若き日の渡辺は実は中国残留孤児であり、中国人女性の林奈と結婚して娘をもうけていました。
実は杏奈こそが渡辺の実の娘だったのです。

杏奈は5歳の時に大病を患い、渡辺は治療費を稼ぐために日本に渡り、「黒龍会」の先代組長の婿養子となりました。

手術を受けた杏奈は健康を取り戻しましたが、その後は林奈と貧しい暮らしを強いられることとなりました。
林奈はケーキを万引きした罪で逮捕されて獄中死し、残された杏奈は渡辺に復讐すべくスーチャーウェイの秘書となり、渡辺に近づいたのでした。

渡辺は杏奈の肩の傷を見て、一目で彼女が成長した自分の娘であることに気付いていました。
スーチャーウェイが杏奈を辱める発言をしたことに激怒した渡辺は衝動的に真鍮の置物でスーチャーウェイを殴り殺したのでした。

事件は解決しましたが、タン・レンやチン・フォン、野田やジャックはやり切れない思いを抱えていました。
それでも夜空に打ち上げられた花火を見たタン・レンたちは、きっと先祖を弔っているのだろうと思いました。

その頃、「Q」のリーダーである“Q”は手下たちを集め、仲間にならないチン・フォンを倒すべく動き出しました。
映画は次回作の舞台がイギリス・ロンドンになることを示唆して幕を閉じます。