沢尻エリカ 映画「不能犯」凛とした女刑事!

2022年2月16日

沢尻エリカ出演の映画「不能犯」です。

沢尻エリカが、正義感の強い、凛とした女刑事を演じています。

テロップが流れます。
”人が死に及んだ行為でも、殺せる可能性がなければ罪にならない、それが不能犯である”

東京の公衆電話の前で噂話をする女子高生の声が聞こえてきます。
「ねえ?知ってる?ここの公衆電話の上に殺したい相手と殺したい内容を送ると、頼みを聞いて殺してくれる人がいるんだって。でも動機が不純だとその人も殺されてしまうんだって」

噂話を実現するのが、宇相吹正(うそぶきただし)でした。
宇相吹は、人の目を見るだけで相手をマインドコントロールすることができ、人を死に至らせることができます。

次々と不可解な殺人事件が起きていきます。

まずは木島功が都内のカフェで宇相吹と落ち合います。
宇相吹は木島にマインドコントロールをかけて殺します。
刑事である多田友子(沢尻エリカ)と百々瀬が事件現場に駆け付けます。
木島はガムシロップの入った水を飲んだ後に亡くなったことが防犯カメラで分かリます。

飲んだ水に宇相吹が毒が入れて殺したのではないかと疑いますが、死因は心筋梗塞でした。
宇相吹が殺したという証拠は何もなく逮捕することができません。

羽根田健の妻・桃香が、隣の家に住む島森広志によって乱暴されるという事件が起こります。
島森は、部屋を覗いたり、ゴミ袋の中を確認したりなど、異常な行動を重ねていました。

妻から事情を聞いた羽根田は、宇相吹に島森を殺すよう依頼します。
そして、島森は宇相吹によって殺されてしまいます。

羽根田が、自宅に戻ると、妻・桃香が見知らぬ男を家に連れ込んでいました。
桃香は麻薬づけとなっていて、その男たちと乱交パーティーにふけっていました。

島森は、羽根田の妻が麻薬の注射器を捨てたことを発見し注意していました。
羽根田は誤って島森を殺してしまったことを知り、妻を包丁で刺し殺し自殺します。

多田と百々瀬はまたしても、宇相吹が殺人の現場にいたことを知ります。

多田の同僚の夜目は、宇相吹を警察に任意同行します。
夜目は多田と共に取り調べ室で宇相吹を問い質します。

宇相吹は夜目にマインドコントロールをかけ、夜目の右腕にムカデが見えるように思い込ませます。

帰宅後、夜目はムカデに嚙まれた右腕が膨れ上がる幻想を見て、浴槽内で自殺してしまいます。
夜目が自分の息子を痴漢で取り調べたことで自殺してしまったことから、夜目の上司が宇相吹に夜目を殺すよう依頼していました。

その上司も後日、階段から足を踏み外し死んでしまいます。

百々瀬は、思い込みにより人の脳裏を書き換え、死に至らせることができる不能犯がいると多田に話し、宇相吹を疑います。

ある日の休日、多田は今は更生して寿司屋で働いている川端タケルの店を訪ねます。
タケルは、更正できたのは多田さんのおかげと感謝します。

帰り道、多田は気分が悪くなり、夜道で休んでいると、宇相吹がその場に現れます。

宇相吹は、マインドコントロールによりナイフで殺そうとしますが、多田には効きません。
多田はマインドコントロールにかからない、特殊な頭脳を持つ人間でした。

宇相吹は
「あなたなら、僕を殺して、僕の人生を終わりにすることがすることができる」
「事件を終わらせたいのなら、この手で僕を殺して下さい」
そして住所が書かれたカードを渡します。

百々瀬が行きつけのラーメン店で爆弾事件に巻き込まれます。
大けがを負い、病院に運び込まれます。

そしてまた事件が起きます。
木村優という女性が宇相吹に、実の姉の夢原理沙を殺してほしいと依頼したことから始まります。

二人は、幼少期両親が離婚、父母別々の親に引き取られて暮らしてきました。
姉は裕福な母の家に育てられ、妹は借金のある無職の父に引き取られます。
姉は有名なジュエリーデザイナーとなり、大学病院に勤める医師との結婚も決まっています。

妹は、借金を返すために風俗で客を取って暮らしています。

自分を無視した姉に復讐するため、妹は宇相吹に依頼します。
宇相吹は姉にマインドコントロールをかけます。
姉は運転中に事故を起こし、婚約者の勤めている大学病院に運ばれます。

病院で、婚約者が看護師と不倫しているという妄想にかられ、
姉は婚約者を刺し殺してしまいます。

姉の不幸を喜ぶ妹ですが、姉から一通の手紙が届きます。
そこには結婚式の招待状と謝罪の言葉が並んでいました。
妹は事情を知り、自分を責めて自殺してしまいます。

姉は、妹を死に追いやった宇相吹に仇を打つため、多田と宇相吹のところに行きます。

多田は自分が宇相吹を殺すしかないと覚悟を決めナイフを持ちますが、
「やっぱり間違ってる」ナイフを床に落とします。

落ちたナイフを姉が拾い、自分の首を切り自殺します。
最後に姉は、
「宇相吹が私を殺したことにしてほしい」
とつぶやき絶命します。

宇相吹が連行されます。
多田が証言すれば、逮捕することができます。

けれど、多田は嘘の証言はできませんでした。
宇相吹は釈放されます。

多田は集中治療室に入っている百々瀬のもとを訪れます。
多田を心配したタケルがお弁当と飲み物を渡します。
それを食べた後、多田は突然眠気に襲われ意識をなくしてしまいます。

目を覚ました多田の前でタケルは豹変します。
タケルは更生させてもらった自分は、今まで全部嘘だったこと、
木島を殺したのも、百々瀬の行ったラーメン店に爆発物を仕掛けたのも自分だと告白します。

タケルは2つの携帯を出して、電話をリダイヤルすると爆発が起きて人が死ぬと脅します。

そこに宇相吹が現れます。
タケルが勤める寿司屋の先輩が、自分より先に昇進した事を恨み、タケルを殺すよう依頼していました。

隙を見て、多田はタケルに手錠をかけて柱につなぎ、2つの携帯を壊します。
そして、宇相吹の腹部を刺して爆弾を探します。

手錠をはずし、爆発させようとするタケルですが、宇相吹にマインドコントロールをかけられて命をおとします。
爆弾による被害はなんとか食い止めることができました。

翌日、宇相吹と多田がすれ違います。

多田は
「あんたのルールなんかには従わない」
「私は私の希望でいつかあなたの力を止めて、終わりにして見せる」
決意をこめて宇相吹と向き合います。

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