深田恭子 ドラマ『名もなき毒』第1話!

深田恭子のドラマ『名もなき毒』第1話です。

初夏。
5月になったばかりの汗ばむほど晴れた日。
梶田信夫は自転車に撥ねられ即死しました。
自転車に乗った犯人はそのまま逃走してしまいます。

今多コンツェルングループの広報室に勤める杉村三郎は、義父でもある会長の今多嘉親から本社ビルにある会長室に呼び出され、嘉親の個人運転手を務めていた梶田信夫の通夜と告別式への列席を依頼されます。

葬儀場の受付で嘉親から預かった香典袋を出すと、信夫の長女・聡美と次女の梨子があいさつにやってきます。

嘉親からの「何か力になれることがあれば、頼って欲しい」との言葉を2人に伝える杉村。
実は杉村にとっても亡くなった梶田は恩人のような存在でした。

8年前。
偶然知り合った今多菜穂子と平凡で質素なデートを繰り返し、杉村はプロポーズをするまでに至ります。
無邪気に頷いた菜穂子の父が、実は莫大な総売り上げを誇る今多コンツェルングループの会長だと知ったのは、その後でした。

身内からも反対されたこの結婚でしたが、菜穂子の父・嘉親に結婚の許しを得た時、杉村に「おめでとうございます」と声をかけてくれたのが梶田信夫でした。

その純粋な「おめでとうございます」という言葉に今でも感謝している杉村は、その娘たちに恩を返すかのように調査に乗り出そうとしますが、妹の梨子とは対照的に、姉の聡美は調査に気乗りしない様子です。

杉村と2人きりになった聡美は、自分の身に起こった忌まわしい過去について語り出します。
こうして、杉村は、次第に梶田信夫の事故にまつわる「毒」に引き込まれていきます。