石原さとみ 映画「忍びの国」伊賀忍びの妻!

2022年10月16日

石原さとみの映画「忍びの国」です。

伊賀の忍者衆が織田の大軍と激烈バトルを展開します。
織田信長が天下統一に向かって突き進む中、信長の次男・信雄は伊勢国を掌握し、その隣国・伊賀国も支配しようとしていました。

そんなある日、信長の軍が伊賀国に本気で攻め込んできます。
“忍び”の面々は全力をもって敵軍を迎え討つことになります。

時は戦国時代末期。
織田信長による全国統一が目前と迫る中、伊賀では、未だに無数の小領主が小競り合いを繰り返す日常でした。
その日、伊賀国の下山砦では、伊賀の小領主の一人である百地三太夫が数十名の下忍を従え、同じく小領主である下山甲斐の砦へと攻め入っていました。

攻め方は苦戦していましたが、百地三太夫に焦る気配はありません。
伊賀一の忍び、無門(むもん)がいるからです。
無門は敵方の砦内へ侵入し、数名の敵方の下忍を倒して内側から開門します。

百地三太夫がこの日ターゲットにしていたのは下山甲斐の次男、下山次郎兵衛。
面倒がる無文を永楽銭「百文」で釣って、次郎兵衛の首を狙わせます。
無門は下山次郎兵衛を一騎打ちで見事にしとめます。

兄、下山平兵衛は無門を追いますが、その時、平楽寺の鐘の音が鳴ります。
十二評定家参集の合図です。

鐘の音を聞いた双方の下忍たちは、戦闘を停止して敵味方関係なく皆平楽寺へと向かいます。

一方、隣国の伊勢国では、北畠家を滅ぼした信長が養子として送り込んだ織田信雄が、北畠家古参の家臣である、日置大膳、長野左京亮を従えて、北畠家の当主、北畠具教を殺害するクーデターを起こします。

今回、伊賀で十二家評定が開催されたのは、隣国伊勢について協議するためです。
北畠家を滅ぼし、伊勢を手中に収めた織田軍が伊賀に全力で攻められては困ります。
彼らは、織田家に臣従する道を選び、下山平兵衛を織田信雄への使者として送り出します。

無門には、お国という妻がいました。
数年前、安芸の国で武家の家に忍びに入った時、一目惚れして連れ帰っていました。
伊賀一の忍びであった無門ですが、お国には頭が上がりません。
稼ぎが少ないと、家にも入れてもらえません。

織田方へ使者として送り出された平兵衛は、伊勢へ着くなり従者を始末し、織田方へと寝返ります。
平兵衛は伊賀国攻略の第一歩として、伊賀国内へ築城するよう進言します。

平兵衛の寝返りはすぐに十二家評定衆の知る所になりますが、
所領安堵を保証された上、金貨の入った箱を積まれ、伊賀国内の中心に「丸山城」の築城を許可することになります。

築城がほぼ終わるある日、お国が現場まで珍しく無門を出迎えに来ます。
帰り道、小さな子供たちが厳しい忍びの訓練を受けるのを見て、お国はショックを受けます。
子供に対しても容赦なく毒矢を放ち、訓練中に死ぬ子供も珍しくありませんでした。

築城が終わると、完成した丸山城は百地三太夫から織田方へと受け渡されます。
織田方はすぐに城門を閉め警戒に当たりますが、十二家評定衆は城を焼き討ちにして織田軍を城から追い出します。

そして、下忍たちに織田軍の侵攻に備えよ!とゲキを飛ばします。

無門は、その夜、織田信雄の寝床へと忍び込み、信雄を脅すとともに、地下牢にとらわれている下山平兵衛と、亡き北畠具教の娘、勢姫と出会います。

無門を仏の遣わした救世主と思い込んだ勢姫は、無門に名器「小茄子」(茶入れ)を託し、引き換えに信雄を討ってほしいと懇願し地下牢で果てます。

無門は、その茶器を持ち帰り、お国に、茶器を京で売り払い、手に入れた1万貫文を元手に結婚しようと話します。
お国と無門は、京へと脱出することになります。   

織田軍は、一致団結して伊賀攻めを決意します。
そして、伊賀国境の3つの峠から攻めてきます。

十二評定衆はそれぞれの峠の守りを固めますが、半分以上の下忍は戦場を離脱して逃げ出してしまっています。
序盤は織田軍優勢に戦いが進みます。

しかし、無門の扇動によって、大きく戦局が変わります。
京への道中、「やっぱり逃げるのは嫌です」と伊賀にとどまったお国のために戦うことを決めた無門が、勢姫からもらった「小茄子」を原資に、下忍達を戦場へと戻したからです。

「信雄の首を取った者に5000貫文だ!」と、下忍達を金で煽ると、一端は戦場を離脱した下忍達は信雄めがけて殺到します。

信雄は追い詰められ、単騎で戦場を離脱します。
そこへ無門がやってきて討ち取ろうとしますが、間一髪で日置大膳に阻止されます。
信雄の放った矢が無門を貫きます。

こうして、織田信雄と伊賀の忍びの初戦の戦いは、伊賀方の大勝利となります。
平楽寺に集まり、戦勝を祝う十二評定衆です。

お国は無門の死を伝え聞きますが、無門は死んでいませんでした。

宴会が盛り上がる中、無門が十二評定衆の一人を殺します。
百地三太夫は、その場にいた下忍達に無門を殺させようとします。
無門をかばおうとしたお国は、
「無門殿に指一本でも触れたら、この『小茄子』を粉々にします」
と下忍達を牽制します。

下忍達は「小茄子」を奪おうと、一斉にお国に向かって毒矢を放ちます。
必死で庇った無門ですが、毒への耐性がないお国は間もなく息を引き取ります。
無門は、小茄子をバラバラに砕くとお国の遺体を抱え消えていきます。

2年後。織田軍を撃退した伊賀の忍びの評判は、天下に鳴り響きます。
諸国から、下忍の派遣依頼が激増しますが、
怒った信長は、信雄を総大将として伊賀を総攻撃します。
伊賀の忍びは、ことごとく殺され、生き残った忍び達は全国へ散っていきます。
伊賀は徹底的に焼き払われ、忍びの国はここに滅亡します。

無門は、生前お国が目をかけていた孤児を探し出すと、お国の忘れ形見として養子として育てます。

「忍びの国」通常版 [DVD]