土屋太鳳 映画「累-かさね-」!

2020年2月1日

土屋太鳳の映画「かさね」です。

土屋太鳳が舞台女優を演じます。
エンディングでのダンスシーンに圧倒されます。

映画は、淵累(ふちかさね)の母・澄世の13回忌法要の席から始まります。
累は、かつて澄世と親しかったという羽生田から声をかけられます。

累は大女優・渕澄世を母に持ちながらも、顔に大きな傷があり、強いコンプレックスの中で生きてきました。

羽生田は澄世から遺されたある口紅の秘密を知っていました。

その口紅を塗って、口づけを交わすと12時間顔が入れかわります。
羽生田は累にある女優を引き合わせます。

それが圧倒的な美貌を誇る丹沢ニナでした。
ニナはある事情から女優業に支障が出ていました。

羽生田は累の中の自分を認めてもらいたい、衆人環視の中で演技をしたいという欲求を見ぬきます。

そして、ニナとの入れ替えを持ち掛けます。
ニナは羽生田に向かって累をその容貌から化け物と罵しります。
それでも、累はこの条件を承諾します。

こうして丹沢ニナという絶世の美貌と、累という圧倒的な演技力を持った一人の女優・丹沢ニナが誕生します。
顔の交換は午前の9時から午後の9時までの12時間です。

まず目指したのが、新進気鋭の舞台演出家・烏合によるチェーホフの『かもめ』です。

オーディションの場で、それまで内側にため込んでいた思いを爆発させた累は、見事ヒロインの座を射止めます。

烏合は、やがて一人の女性として累=ニナに魅力を感じ始めます。
一気に距離が近づく累=ニナと烏合に、本当のニナは嫉妬の炎を燃やします。

累がニナに秘密で烏合と一夜を過ごすことになったと知ると、累からニナの顔を奪い取り烏合との一夜を自分のものにしようとします。

翌朝、関係解消を宣言する累とニナですが、直後にニナが倒れます。
駆け付けた羽生田からニナが睡眠障害を持っていて、いつ目覚めるのかわからないほど眠り続けることを聞かされます。

それから時がたち、ニナが目覚めたのは5か月後でした。

羽生田は、5か月の間、累はニナとして大活躍し続け、現在は世界的な演出家・富士原のもとで『サロメ』に挑んでいると説明します。

現実を受け入れざる得ないニナは、累との顔の交換を受け入れます。

『サロメ』の稽古が進む一方で、ニナは累とその母親澄世の過去を探ります。
やがて、累の顔の秘密、そして母澄世の秘密を知ってしまいます。

『サロメ』の稽古も佳境に入り、累はニナに睡眠薬を飲ませ、無理やり眠らせニナの顔を使い続けます。
『サロメ』初日。通し稽古を終えた累は、さらに12時間ニナの顔を使うために眠り続けるニナにキスをします。

その直後、ニナが目覚めます。
すべてはニナが『サロメ』の舞台で累の正体をさらすための策略でした。

最初の顔が変わる午後9時を迎えますが、累の顔は元に戻りません。
累はニナの策略を見抜いて部屋の時計を5分遅らせていました。

劇場の屋上でニナの顔を巡ってもみ合う二人が映ります。
ふたりは、中二階のテントの上に落下します。

一瞬自分の顔に戻った累は改めてニナに口づけをして顔を得ると、後を羽生田に託してサロメの舞台に戻ります。

舞台は大成功に終わり、喝采の拍手を浴びた累は恍惚の表情を浮かべます。