長澤まさみ 映画 タッチ

2024年3月8日

2005年公開、長澤まさみ18歳のときの作品です。
あだち充の人気漫画が原作です。

浅倉南(長澤まさみ)、上杉達也(斉藤祥太)、上杉和也(斉藤慶太)
の幼馴染み3人による青春ラブストーリーです。

「南を甲子園に連れて行って」
有名なフレーズから映画は始まります。

成長し高校生になった
南のセーラ服姿が可愛いです、

双子の兄弟、達也、和也、
も南のことを女性として意識しだします。

セーラ服で靴下を履くシーンにも
ドキッとしてしまいます。

和也はまじめな努力家、
達也は投げやりなサボリ家、
和也にコンプレックスを抱く達也です。

野球の才能を期待された達也ですが、
その才能は眠ったままで、
ボクシングをやりだしたりと迷走します。

和也の活躍で野球部は決勝戦まで進みます。
甲子園はもうすぐです。

一方、達也はボクシングの試合で大負けします。
それを慰める南、
青のワンピースでボクシングの真似をします。
「優しい女子ならキスのひとつもしてくれるのでは?」

達也の言葉に従い、
そっと唇を重ねる南です。

二人にとってはほろ苦い初キスの味です。

ダンスの練習をする南が映ります。
短パン姿で大勢のなかで踊りますが、
その伸びやかな美しい姿は周りを圧倒します。

達也は南がしてくれた
キスについて問い詰めます。

「気まぐれでしたのか?」
南の気持ちを確かめます。

南は
「タッちゃんだからキスをした」
そう答えます。

ある日、和也にも
「勝利の女神としてキスをして欲しい」
そうお願いされます。

けれど、南はしてあげません。
複雑な乙女心です。
南のおでこにキスをするだけで
部屋にもどる和也です。

決勝戦の日、
久しぶりに3人でキャッチボールをします。
南の投げ方もさまになっています。

ところが、運命の皮肉、
決勝戦に向かう途中で、
子供を助けようとして和也が交通事故に会います。
和也は球場に現れず、
決勝戦は負けてしまいます。

和也は病院に運ばれますが、
そこで息を引き取ります。
泣き崩れる南です。

その後、時が経ち、
野球部のキャプテンとの賭けに負けて、
野球部で練習をはじめる達也です。

野球部の皆は動揺します。

「和也の人生を背負うことは無い」
母親も達也の野球部入りに反対します。

投球練習をする達也ですが、
だれも達也の球を受けようとしません。

そこに南が名乗りをあげます。
達也の球がとれず、
ぼろぼろになる南です。

そんな南の姿に打たれて、
ようやく野球部のメンバも心を開いてくれます。

さて、
達也は南を甲子園に連れて行くことができるでしょうか。

試合でボロ負けする達也、
「和也にはなれない」
挫折しそうになります。

心穏やかでない南です。

雨の夜、南は、
「私がカッちゃんを甲子園に連れて行く、
カッちゃんは一度も逃げなかった、必死だった、
私がタッちゃんを好きになっちゃって、
それでも3人の夢をかなえようとしていた、
あのときのカッちゃんの気持ちはどこにいけばいいの。」

逃げる南を追う達也です。

「俺は甲子園に行く、待ってろよ。」
そう南に宣言し、達也の猛練習が始まります。

冬が過ぎ、また春がやってきます。
予選がはじまり、
達也たちは準決勝まで勝ち進みます。

怖くて試合を見に行けなくなってしまった南は、
野球部を退部しています。

ラジオで放送を聞いています。
因縁の選手、新田との勝負になりました。

打球を肩に受けた達也のことが心配になり、
南は意を決して試合に駆けつけます。

ミニスカートで全力で走る姿がとても魅力的です。

球場にたどり着きます。

いよいよあとひとりで達也たちの勝利が決まりますが
バッターは新田、疲れきった達也です。

今度はチーム全員で敬遠せず勝負に行くことに決めます。
最後の1球、達也は投げ勝ちます。

南を甲子園に連れて行く、
約束を果たす達也です。

漫画では新体操の選手で優勝する南ですが、
映画では新体操の場面はありません。
すこし残念でしたが、
長澤まさみの魅力が詰まった楽しい映画でした。

タッチ