多部未華子　舞台「ニンゲン御破算」！

2020年7月26日2023年12月24日

多部未華子出演の舞台「ニンゲン御破算」です。

作・演出は松尾スズキ。
阿部サダヲ、岡田将生、多部未華子らの豪華俳優陣が出演しています。
松尾スズキが中村勘三郎に当てて書いた伝説の幕末大河エンターテインメントが、１５年ぶりによみがえります。

２００３年、松尾スズキが初めて時代劇に挑み、書き下ろした舞台「ニンゲン御破産」を、新キャストを迎えタイトルを１文字変えて再演しています。

幕末の江戸を舞台に、狂言作者を夢見るひとりの侍とその人生に関わるニンゲンたちを描き、複雑な多重構造、歌や踊りが用いられた超大作エンターテインメント作品です。

時は幕末、江戸の街。
大の芝居好きで、家も侍の身分も捨てて狂言作者を志す加瀬実之介は、人気狂言作者の鶴屋南北、河竹黙阿弥のもとへ弟子入り志願します。

２人から散々駄目出しされ、南北から「あなた自身の話の方が面白そうだ」と言われた実之介は、自分の人生に関わるニンゲンたちの物語を語りだします。

松ヶ枝藩勘定方を務めていた実之介は、藩から密命を受けていました。
藩は天保の改革以降財政が逼迫し、ひそかに偽金作りを行なっていました。
しかし、公儀の目が厳しくなってきたため、その偽金作りの職人たちをすべて斬り捨てろという指示です。

渋々職人たちをあやめる実之介は、その様子をマタギの黒太郎と灰次の兄弟に目撃されてしまいます。

２人は黙っている代わりに、自分たちを侍にするよう取引を持ち掛けます。
そこへ黒太郎の幼なじみで、吉原の遊郭へ売られていく道中のお吉が駆け込んできます。