満島ひかり 舞台「お気に召すまま」エロスの世界へようこそ!

満島ひかりの舞台「お気に召すまま」です。

池袋にある東京芸術劇場プレイハウスで上演されました。

満島ひかりと坂口健太郎が共演、
なんともエッチな言葉が飛び交います。

官能とカオス、
カリスマ演出家・熊林弘高の手によるエロスの世界へようこそ。
ということで舞台は幕を開けます。

原作のシェイクスピアの脚本からエロティックな解釈のもとに抽出されたせりふが刺激的です。
混沌の森へと向かうロザリンドたちの性差を超えた恋模様が味わい尽くせます。

青年オーランド(坂口健太郎)と旧公爵の娘ロザリンド(満島ひかり)はひと目会って激しい恋に落ちます。

オーランドはフレデリック公爵の不興を買い、さらに弟を疎む兄オリバーから命を狙われアーデンの森へ逃れます。
そしてロザリンドもついに追放の憂き目に遭ってしまいます。
ロザリンドは公爵の娘シーリアらを伴って森へと向かいます。

森では、かつて追放された旧公爵たちがしがらみがない自由な暮らしを謳歌していました。
旅の危険を避けるため男装し男のフリをしていたロザリンドは、オーランドと出会い、恋の相談を受けます。
流れでオーランドに
「自分をロザリンドだと思って口説いてごらん」と言い放ちます。

2人の倒錯した恋愛ごっこは次第にエスカレートしていきます。
一方、オーランドを追って来たオリバーは、シーリアと出会ってたちまち恋に落ちます。
森で本能が解放された人々に様々な恋の形が乱れ咲きます。

フレデリック公爵は兄の旧公爵を追放し地位を奪い、兄の娘ロザリンドを自分の近くに置き、自分の娘であるシーリアと共に生活を送っていました。
一方でオーランドは兄のオリヴァーに不満を募らせていました。

オーランドはたまった鬱憤をはらすためにレスリングの大会に優勝し、それがきっかけでロザリンドと出会い、2人はすぐに恋に落ちます。

ロザリンドは急に公爵から追放を言い渡されます。
頭が真っ白になったロザリンドは男装し、シーリアと道化を連れ、追放された父が暮らす森へ向かいます。

オーランドもまた兄のオリヴァーから逃れるために森へ向かいます。
そこで、オーランドは旧公爵に助けられます。

男装したロザリンドは森の中で羊飼いとして生活を始めます。
そこで、ロザリンドは一目惚れしたオーランドを森で見つけます。
ロザリンドは男装したままオーランドの恋の練習相手を務めます。
オーランドーはロザリンドだと気付きません。

オーランドを探しに来たオリヴァーはシーリアと結婚することを決意し、羊飼いとして生活することを誓います。

また、兄を倒しにきた弟フレデリックも地位と土地を全て返上することを決意します。
森では、心を開放した何組ものカップルが結ばれ祝宴をあげます。

エピローグ、ロザリンドのウェットに富んだ長セリフで終わりとなります。
花飾りを髪に飾り、付け髭をして、観客に語りかけます。
そして、最後にオーランドーとロザリンドが抱き合います。
満島ひかりの魅力が詰まった舞台でした。