広瀬すず 映画『流浪の月』!

2024年4月20日

広瀬すずの映画『流浪の月』です。

19歳の大学生・佐伯文は、土砂降りの公園で本を読む少女に傘をさしかけました。
少女は家内更紗と名乗り、文は家に帰ろうとしない彼女を自宅に泊めます。

更紗の父は亡くなり、母は恋人と同居し始め、1人になった彼女は伯母の家に引き取られていました。
しかし更紗にとって伯母の家は居心地が悪く、その息子から性的な虐待も受けていました。

文との生活は何の気兼ねもなく、更紗に自由な時間を与えてくれるものでした。
文は「帰りたい時はいつでも帰っていい」と言いましたが、更紗はそのまま留まり続けていました。

それから2カ月後、更紗が行方不明になったとテレビで報道され始めます。
2人で湖を訪れたところを警察に見つかり、「ロリコン誘拐犯」として文は逮捕されてしまいます。

その後、更紗は「可哀想な被害者」として児童養護施設で育ちます。

事件から15年の年月が経ち、当時10歳だった更紗も今や25歳。
彼女はバイト先の同僚・安西と訪れたカフェ「calico」で、偶然にも文と再会します。
文はそこの店主として働いており、15年も経つのに少しも変わっていませんでした。

更紗は文が営むこの店に足繁く通うようになりますが、文は更紗に対しては何も言わず、ただ静かに佇んでいました。
そんな更紗の様子を見た婚約者の亮は、カフェに突然現れたり、彼女を監視して暴力を振るうようになります。

文に声をかけたくて店の前で更紗が待っていると、文は女性と店を出てきました。
文に恋人がいると知り、ようやく幸せになれたのだと安堵する更紗。

しかし亮は文の過去をSNSで暴露し、そのことを責めた更紗の頭部に怪我を負わせます。
更紗は傷を負ったまま町へ逃げ出し、気がつくと文のカフェへ。
これまでのことを詫びる更紗を文は介抱し、「生きていたからまた更紗に会えた」と伝えます。

文に保護された更紗は、文の部屋の隣に引っ越します。
更紗は、新しい生活にも慣れ、平穏を取り戻していきます。

ある時、更紗は恋人と旅行に行くという安西に頼まれて娘の梨花を預かりますが、安西は予定日を過ぎても帰ってきません。

何度電話してもつながらない中、梨花が熱を出してしまい、仕事が休めない更紗に代わって文が梨花の面倒を見てくれることになりました。

そんな中、梨花の面倒を見る文の画像や、更紗との禁断愛を扱う記事が週刊誌に掲載されます。
嫌がらせがエスカレートし、更紗は職場でもこの件で仕事を辞めるよう促されます。

更紗は亮を疑って会いに行きますが、彼は更紗が去ったせいか荒れた生活をしていて、暴露を否定し「ロリコンを気持ち悪く思う人間なんて腐るほどいるだろ?」と言い放ちます。

そして更紗の目の前で突然手首を切り、自殺を図りました。

更紗への事情聴取が行われますが、聞かれたのは文に関する内容でした。
過去の事件から、文の側に8歳の少女の梨花がいたことが問題視されたのです。

梨花は保護され、文は出頭させられますが、今回の件には事件性はないと判断され釈放されます。

文の恋人が週刊誌を見て彼の過去を知り訪ねてきますが、自分と大人の関係を持たなかったのは小児性愛者だからかと問い詰められ、文はただうなずくのでした。

更紗は、文にこれまでの謝罪と感謝を伝えました。
湖で文が更紗の手を強く握ってくれたことを思い、そのおかげでこれまで生きて来れたのだと。

しばらしくて突然文は、震えながら服を脱ぎ、全裸になって自分をさらけ出して「身体が大人にならない病気を抱えている」と秘密を告白します。
泣いて抵抗する文を、更紗は強く抱きしました。

2人は誰も自分たちを知らない土地で生きると決め、「また気付かれたら?」と聞く文に、「その時は、また流れていけばいい」と更紗は答えます。