吉高由里子 映画「きみの瞳が問いかけている」!

2023年12月26日

吉高由里子の映画「きみの瞳が問いかけている」です。

吉高由里子と横浜流星がW主演したラブストーリーです。
暗い人生を歩んできた元キックボクサーの青年と、不慮の交通事故で視力を失った女性の出会いと恋、再生を感動的に描いていきます。

ある罪を犯し、キックボクサーとしての夢を絶たれた塁は、飲料の配達をしながら駐車場管理人として働いていました。
ある日、駐車場管理人室で、視力を失った明香里と出会います。

明香里は、塁の前に管理人をしていた老人と親しく、駐車場管理人室を訪れます。
明香里は差し入れを持参し、老人とよくホームドラマを見ていたと話します。
キンモクセイの世話を欠かさぬよう言い残して去ろうとしますが、雨が強まり、塁と明香里は「Last Love」のドラマを見ることになります。

最初は戸惑っていた塁ですが、やがて常に前向きで明るく、愛くるしい明香里に惹かれていきます。

視力を失った明香里はコールセンターの仕事をしていました。
盲目でもできる仕事ですが、苦情も多くつらい仕事でした。

塁はかつて所属していた大内キックボクシングジムでキックボクサーへの復帰を目指していました。

明香里は休みの日に浴室の排水溝のつまりで増水したタイルに足を滑らせ転倒してしまい足にダメージを負ってしまいます。
塁は足を負傷した明香里をマンションまで送ります。
そこで明香里からコンサートに誘われます。

次に、一度は行ってみたいという焼き肉店にも誘われます。
塁は帰り際にアントニオ・篠崎塁だと本名を明かし、年齢が24歳だと打ち明けます。

明香里はコールセンターの上司から呼び出され、アクセサリーをプレゼントされます。
上司は明香里に気があり、食事に誘いますが明香里は断ります。

明香里が自宅に戻ると上司が待ち伏せていました。
上司は明香里に襲いかかります。

そこに塁が現れ、明香里を守ります。

その後、塁はたびたび明香里のもとを訪れるようになり、明香里が暮らしやすいように部屋を改造してあげます。

塁は、大内キックボクシングジムの会長に、以前地下格闘場で活動をしていて、闇金の取り立てとして雇われているときに検挙されたことを告白します。
罪を償ったことで、再度キックボクシングに挑戦させてもらうことになります。

キックボクシングの試合が終わると、控室へと続く通路で幼馴染で半グレ集団のリーダー佐久間恭介が、塁を再び地下格闘に誘います。

塁は、いっそうキックボクシングの道に打ち込みます。
そして、明香里に子犬をプレゼントします。
子犬は、すくすく育って欲しいという想いから"スク”と名付けられます。

明香里は両親の墓がある霊園へと塁を誘います。
明香里は今は亡き両親に塁を紹介します。

両親は、4年前のクリスマスに自動車事故で亡くなっていました。
明香里が車を運転していると、ビルの隙間から火だるまになって人間が落ちてきました。
それを避けようとして前方の車と接触し、明香里の車は横転してしまいます。
それが原因で明香里も視力を失ってしまいます。

塁はそれと同じ日の出来事を思い出します。
それは、借金取り立てのボディガード時代に、家族の安否を気遣いガソリンをかぶって身投げした債務者の坂本普のことでした。

塁は、明香里が視力と両親を失うことになった自動車事故の原因が、実は自分自身にあったと知って思い悩みます。

明香里の視力が手術で回復する可能性があることがわかり、塁は手術代を稼ぐために、地下格闘技への参加を決意します。
塁はあと一試合でチャンピオンになれるというところで、大内ジムを去り、地下の賭博場へと向かいます。
闘技場の賭けの中で、塁は最初から敗者として選ばれていました。
対戦相手は当日に急遽、屈強な外国人へと変更され、試合では苦戦を強いられますが、塁は見事勝利を収めます。

恭介は、思わぬ試合結果に大損することになります。

塁はファイトマネーの半分を明香里に、残ったもう半分を債務者坂本の妻へ送ります。
けれど、背後から走ってきた乗用車に轢かれ、車から降りてきた男に刃物で背中を数か所刺されてしまいます。
重体で救急車で運ばれ、消息が掴めない行方不明の状態となってしまいます。

明香里の手術は成功し、視力を取り戻します。
同じマンションに住み続けますが、塁は戻ってきません。
陶芸に打ち込み、塁との時間で手に入れた両手に残る素肌の感触を頼りに、塁の胸像を完成させます。

明香里は店長として雑貨店「SHOPアントニオ」をオープンします。
また、マッサージの技術も得たことで、ボランティアとして病院に通います。

明香里は新しい患者にマッサージを施します。
それは塁でした。
塁は驚きますが、彼女に声をかけることはありませんでした。

退院して明香里の店に入った塁は、店内の配列棚からキンモクセイの木を見つけ購入します。
そして、マリア像のレリーフが掘られたオルゴールの箱を発見し、涙を流します。

塁と明香里は、店に続く並木道ですれ違います。
犬のスクが塁に吠え続けます。

先程、キンモクセイが売れ、オルゴールに涙を流していたことを知り、それが塁というのを確信します。

塁の母が入水した海辺にやってきた明香里は塁と会うことができます。
明香里のほうへ歩み寄る塁に、「私の瞳をよく見て」と両手で顔を覆い「一緒に帰ろう」と言います。
苦難を乗り越えた二人は愛を取り戻します。