松嶋菜々子 ドラマ「古畑任三郎ファイナル ラスト・ダンス」!

2024年2月11日

松嶋菜々子出演のドラマ「古畑任三郎ファイナル ラスト・ダンス」です。

シリーズ完結篇となる「古畑任三郎ファイナル」三部作の最終作です。
2006年に放送、松嶋菜々子33歳のときのドラマです。
人気脚本家役を、松嶋菜々子が一人二役で好演し、シリーズの大トリを華やかに締めくくります。

加賀美京子は人気脚本家として有名でしたが、双子の美人姉妹の合同ペンネームでした。
双子の妹・大野かえでが表に出てプロデューサーとの打ち合わせなどの渉外担当、姉・もみじが脚本を書くという役割分担をしています。

かえでは化粧も着こなしもばっちりで社交的なのに対し、姉のもみじは部屋にひきこもって化粧もせず、脚本を書いてばかりでした。
加賀美京子が手がけた連続テレビドラマ『鬼警部ブルガリ三四郎』の最終回が完成しました。
試写した一同はみんな、その出来に満足します。
スタッフによる打ち上げが開かれることになり、かえでは姉のもみじに電話をかけて誘うことにしました。

姉のもみじは自室にこもって、脚本執筆に専念していました。
かえでは続いて、新しく開始するドラマ『ポタージュ』の打ち合わせをします。
もみじは秘書の杉浦を先に帰すと、ひとりで総菜を買ってきて夕食をとります。
マンションの出入り口はオートロックですが、てのひらの静脈を読み取って識別するシステムでした。
自室には大きな水槽があり、ファンからもらったピエロの人形が飾られています。

古畑任三郎が、ドラマの打ち上げ会場に現れました。
古畑はかえでに頼まれて、ドラマ『鬼警部ブルガリ三四郎』の監修として脚本にアドバイスをしていたのです。

古畑は打ち上げのビンゴゲームが当たり、ブルガリ三四郎の派手な黄色のコートをもらいます。
かえでと顔を合わせた古畑は、相談したいことがあると頼まれました。

場所をクラブに移動して2人で話した古畑は、かえでたち双子の話を聞きます。
かえでは姉妹で合同ペンネームだと説明し、隠しているわけではないと話します。

古畑は次回に書く新作ドラマ『ラブ・ポリス』にも協力してほしいと言われます。
刑事のプライベート、特に恋愛事情を聞きたいと言われた古畑は、かえでからチークダンスに誘われました。
踊ったことがないと戸惑う古畑に、かえでは自分が教えると強引にアプローチします。

一緒に踊ったかえでは、古畑に早速翌日の昼に会ってくれと約束を取り付けます。

古畑は待ち合わせのカフェに早くから行くと、ダンスのステップの本を読んでいました。
そこへかえでが車で通りかかります。
待ち合わせの13時までに、ひとつ仕事を片付けてくると言ったかえでは、そのまま行き去ります。
古畑は黄色いコートを持っているのに着ていないことを指摘され、派手だけれどもかえでを喜ばせるためにそれを羽織ります。

かえでは姉・もみじのオフィスへ顔を出します。
秘書の杉浦と話をしていると、奥からもみじが出てきます。
かえではもみじの部屋に入ります。

もみじは徹夜で脚本を仕上げていました。
それを渡すとコンビ解消のことを考えてくれたかとかえでに問いただします。
もみじは、加賀美京子としての活動を終わりにしたいと考えていました。

かえでが出したアイディアどおりに脚本を書くのではなく、自分の書きたい世界を描いてみたいとの想いが募っていました。

それに対してかえでは、交渉事ができるのかと心配しますが、もみじはできると答えます。

かえでを納得させるためにもみじは、化粧も練習したと答えます。
服も買ったと言ってクローゼットの衣装を見せます。
かえではコンビ解消について承諾します。

かえではもみじに古畑の話をします。
待ち合わせの場所と時間をもみじに聞かれたので、かえでは答えます。
かえでともみじは、刑事である古畑が入れ替わりに気づくかどうかで、賭けをします。

そのためにかえでの格好をして、もみじが待ち合わせ場所に出かけていくことになります。
かえでは全く疑問に思わず、もみじの格好をして席に座ります。

すると、もみじはかえでを小さな拳銃で殺害します。
殺害後、銃をかえでの手に握らせて、
「疲れました。もう書けません。さようなら」という遺書を机に置きます。

かえでの格好をしたもみじは施錠をし、たばこを買って戻ってきた杉浦と入れ違いに出かけます。
一旦外へ出たふりをして裏口から回ると、今度はもみじの格好で部屋から出て、杉浦に最後の別れのようなあいさつをします。

そして、部屋を施錠してろうそくに爆竹を結び、携帯を持って部屋を出ます。

古畑との待ち合わせ場所にもみじが向かいます。
古畑はコートについて触れてもらいたいのですが、もみじは気づきません。
もみじは、かえでの振りをして話をします。

食事の注文をし、古畑にも勧めたもみじは、古畑がメニューを見ているあいだに持ってきたもみじの携帯からかえでの携帯に電話をかけ話をします。

姉の言葉が気になったというもみじは、古畑を喫茶店に置いてマンションへ戻りました。
残った古畑は、水の入ったグラスに口紅がついているのを見つけます。
前日、ワインを飲んだかえでは、さりげなくグラスについた口紅の痕を拭きとっていたからです。

部屋に戻ったもみじは、もみじの服を着たかえでの遺体を見て杉浦に救急車の手配を頼みます。
もみじは爆竹を回収しました。
もみじの部屋では現場検証がなされますが、自殺という線で片づけられそうです。

もみじは、自殺したことは発表せず葬儀もしめやかにおこなうと言います。
3年前に心臓病をわずらったことがあるから、自殺ではなく病死ということにすると告げます。
見つかった遺書は、すぐさま筆跡鑑定に回されました。

部屋にピエロの人形が落ちていることに、古畑は気づきます。
人形は大きな音に反応して、5秒間だけ動くものでした。
大きな音を出すと5秒だけ動くことを知った古畑は、床に落ちるには2回大きな音がしないと駄目なことに気付きます。

西園寺が挙げたのは、かえで犯人説でした。
それに対して古畑は、静脈センサーのオートロックを使い、エレベーターでのぼることができたことを疑います。
古畑が考えているのは、かえでともみじの入れ替わりでした。

ドラマ『ポタージュ』の制作発表の場に、もみじは参加します。
マスコミに質問されたもみじは、普段かえでがドラマを音楽にたとえたり、演技にハリウッドスターのイメージを語ったりしていたと知り、答えに窮してしまいます。

古畑が会いにきて、もみじをクラブに連れていきます。
打ち上げの日に踊ったダンスを申し込みますが、もみじは踊れません。
古畑は、かえでともみじが入れ替わっていたことを確信します。

もみじはそれを認めて話しだします。
華やかで社交的な妹のかえでと、いつももみじは較べられていました。
そして、かえでを殺害したことを認めます。
かえでを殺害したあと、かえでとして振舞おうとしていたけれども、限界を感じたともみじは告白します。

LaDonna harajuku vol.04