堀北真希 映画「蜩ノ記」清楚な巫女姿!

2020年7月15日

堀北真希出演の映画「蜩ノ記」です。

10年後の切腹を命じられた武士の姿を、彼の監視役の目を通して気高く描きます。

羽根藩藩士の戸田秋谷を役所広司が演じています。
ある事件で秋谷は先代藩士の側室と不義密通を犯した刑が課せられます。
しかし、藩の秘密情報を知る秋谷に、すぐに切腹は命じられませんでした。
先代の殿様は、家譜編纂を完成させる10年の歳月を与えてからの切腹を命じます。

秋谷は家譜編纂を作成しながら、幽閉先で妻子と共に慎ましく暮らしていました。
堀北真希は秋谷の娘・薫を演じています。

幽閉されてから7年程が経ちます。
そこへ同じ羽根藩・奥祐筆の壇野庄三郎が秋谷の監視役として送られてきます。
城内で刃物沙汰の事件を起こした庄三郎は、切腹の刑を免れた代わりに秋谷の監視役、家譜編纂の助けを命じられます。
庄三郎は、藩の秘密を知る秋谷に怪しい所があれば即刻切り捨てよ、という密命を受けます。

秋谷の清廉潔白な人柄と家族の絆に触れ、庄三郎は本当に秋谷が事件を犯したのか疑問に思うようになります。

秋谷は幽閉先の向山村の村人たちからも慕われていました。
秋谷の人柄に惹かれ、敬意を持つようになった庄三郎です。

家譜の編纂を手伝い、進めていくなかで真実を知ることになります。
秋谷の事件当時、側室だった「お由の方」と「お美代の方」、どちらが正室となれるかの争いが起こっていました。

実はお美代の方が血縁関係を偽っていました。
お美代の方は商売人の娘でしたが、藩内の権力が欲しかった中根兵右衛門の父がお美代の方と手を組んだのでした。
お美代の方の出自を隠すため、お由の方は食事に毒物を混入され、暗殺されそうになっていました。

さらに、屋敷のなかで賊に襲撃されそうなところを秋谷が救います。
ところが、秋谷はお由の方を安全な場所で一晩守ったことで不義密通の罪に課せられてしまいます。

中根兵右衛門はお美代の方の血筋の偽りを記す家譜編纂の家系図をよこせば、秋谷、庄三郎を開放すると取引をしてきました。
秋谷は応じるものの、家系図の複製は、寺院に保管されており既に中根兵右衛門の手の届く場所にはありませんでした。

中根兵右衛門との取引で、切腹を免れることもできた秋谷ですが、その後は農民一揆を抑える活躍や、仲間の為に命を削って行動し続けました。
秋谷の家族と過ごすなかで気持ちが惹かれ合っていった庄三郎は秋谷の娘、薫と夫婦になります。

秋谷に刑を命じた人間は既に他界していましたが、秋谷は命じられた通りに切腹を実行します。